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同じ家を建てるつもりで、演奏の完成イメージを共有する

こんにちは!

東京サックスポータルです。

今日もサックス楽しんでいますか?
合奏やバンド練習してますか?

周りと合わせてるとなんだかノリとかテンポ感とかが合わないなーと悩むことが多くないでしょうか?

原因の多くは、同じイメージを持っていないということにあります。
みんなとイメージを共有して演奏していくにはどうすればよいのか考えていきたいと思います。

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まずはテンポをつかむ

カウントの時点でテンポをつかみきれていないため、出だしがつまづくということが多いです。
合奏やバンド練習ではテンポがいつもの個人練習と異なるのは当然なので早く全員がテンポを感じられるようになる必要があります。

これの一つの解決方法は、自分も一緒にカウント出しをすることです。
おおっぴらにやるのではなく、心のなかでカウントしたりタップしたりします。

テンポを決める人は指揮者だったりボーカルだったりドラムだったりしますが、その人と気持ちを合わせるようにします。
最初は難しいかもしれませんが、どこが拍の頭なのか、何拍目なのかもきっちりとらえましょう。
また、そのビートも感じてください。
ビートのとらえかたについてはグルーブを感じるリズムトレーニングのページも参考にしてみてください。

また、演奏するときタップをするかと思いますが、これ自体がずれているということもよくあります。

テンポは家で言うと土台ですので、しっかりとらえましょう。

自分の役割を理解する

合奏において、それぞれのパートには役割があります。
メロディを演奏したり、ハーモニーを作ったり、合いの手をいれたり、リズムを刻んだりといろいろです。

音楽として成り立たせるためには、その中で自分がどの役割を担っているのか理解する必要があります。

ところが、上手くいかないときのよくあるパターンは自分の楽譜を必死にさらって、指の都合やリズムを間違えていたりしてノリを壊してしまうことです。

これを解決する方法としては、とにかくまわりの音を聞くことです。
確認して欲しいのは、メロディを演奏しているパートとリズムを刻んでいる低音のパートです。
他にもいろいろあるのですが、まずはそこを聴きましょう。
そうするとだんだん、自分の出す音の意味がわかってきます。
「ここはメロディのハーモニーか」
「お!ここはトロンボーンの掛け合いなのかー」
「ピアノのリフとかぶってるな!」

練習中は失敗ができるところです。
なので、自分は間違えてもまわりを聴くことは常に意識すべきです。
細かいところは個人の練習で補えばよいのです。
合奏で合わせるということのページも参考になると思います。

せっかくみんなで集まって練習するのですから、ただ単に「あー間違えてしまったな」ではなくどこを勘違いしているのか認識できるようにしたいところです。
認識できた後はしっかり数をこなせば絶対にできるようになります。

この認識違いを放置して役割りを果たせないということは家に例えると、長方形の窓枠にに五角形だったり、ゆがんだ形の窓を無理やりはめ込もうとしているようなものです。

まとめ

合奏・バンド練習ではまず同じイメージを持つことが最重要事項です。
これから作ろうという家のそれぞれのパーツを各々が好きなように作るととんでもなくエキセントリックなものになってしまいます。

  • テンポを共有する
  • 周りの音をよく聴く
  • 自分の役割を理解する
  • これらのことを先にできるようにしてみてください。
    できていると多少指を間違えても合って聴こえてきます。

    ぜひ、取り組んでみてください!

    サックス練習記録をつけて効率よく練習しよう

    こんにちは!

    東京サックスポータルです。

    社会人になってからサックス練習をしようとしてもなかなか時間がとれなくなるのが現実です。
    楽器をさわる時間だけでみてるともう絶望してしまいますが、それ以外の時間を使って毎回の練習を効率よくこなしていくとだんだん成長が見えてきます。

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    とりあえず吹けるようになりたい曲を書いてみる

    今の練習を何のためにやるのか、目標をはっきりさせてモチベーションが維持できるようしましょう。
    そのために、吹けるようになりたい曲を目標として、バーンとノートの一ページ目に書いてしまいましょう。

    いつまでに吹けるようになりたいのか、どんな思い入れがあるのかを書くとよりよい感じです。

    「7月7日の親友の○○の結婚式の二次会で余興のために演奏する。新郎新婦に楽しんでもらいたいのでがんばる!」
    のようにしておくと、くじけそうになっても練習を続けられそうですね。

    思いついた課題を書いてみる

    二ページ目を使って練習中に気づいた課題や周りから指摘されたことを箇条書きで書いてみましょう。

  • どこどこのフレーズでは指を間違わないようにする
  • コード進行を覚える
  • ウラの音の出だしがずれないようにする
  • のようにして、具体的に何に気を付けるかわかるようにしておきます。
    なぜかというと、具体的であればあるほど課題がクリアできたかどうかが明確に判断できるからです。

    できないことをできないと把握してそれをできるようにしていくことの繰り返しです。
    成長が実感できて練習も楽しくなりますよ。
    私はそれぞれの課題の進み具合がわかるように達成度のグラフを書いています。

    全部の課題ができても、また本番をこなしたりレッスンで指摘されたりしたことで新しいものが見つかったらどんどん追記していきます。

    練習結果を書いて次にやるべきことを決める

    例えば、特定のフレーズで指が転ぶということがあった場合に、どこを見直すのが考えます。

  • 指が開きすぎて次の音まで指が追いついていない
  • 左手と右手が上手く連動してない
  • などなどの考えられる原因を書いて次に行う練習を決めます。

  • 指が開きすぎているのでキーから指を離さないようにして、テンポ70くらいから早くして行く
  • 左手と右手が上手く連動してないので、前後の音を繰り返す練習をしてみる
  • このように、指のことだけでもいろいろな問題と、それを改善するための練習があるので少しずつ確実にこなしていくとよいでしょう。

    まとめ

  • 目標を決めて
  • 課題を洗い出し
  • 取り組み方を決めて
  • 一つ一つクリアしていく
  • なんだかうまくいかないのに同じことだけを繰り返すということが最も効率が悪い練習です。
    少しでも無駄を省いてうまくなることにつながるようどんどん工夫していってください。

    歌えないと吹けない、でもどう歌う?

    こんにちは。

    東京サックスポータルです。

    レッスンを受けたりして人からよく言われるのが、「歌えないと吹けないよ」ということです。

    ただ、頭の中で曲を覚えても、結構自分に都合のよいように変換されてしまって間違えて覚えてしまうことがあります。

    ではどうやって覚えていけばよいのでしょうか?考えてみました。

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    タップしながら歌う

    タップしながら歌いましょう。個人的には拍を感じるためには手を叩きながらがよいですが、足のタップでもよいと思います。
    一番気をつけなくてはならないのはこのタップがずれない状態で歌うことです。

    メトロノームに合わせて歌よりタップを合わせるようにしてみてください。
    「あれ?なんか違和感がある」とか「どうしてもズレるところがある」と言ったところが確認するポイントです。
    楽譜をみて入り方が拍の頭なのかウラなのかとか、音の長さやリズムを間違えていないかなどを確認しましょう。

    シラブルを考えて歌ってみる

    曲では様々なリズムがあって、休符と音を出すところを明確に把握する必要があります。
    曖昧なのは注意です!
    そこで歌うときのシラブル(発音)を決めておくとよいでしょう。
    長年経験されている方はいろいろなパターンを持っています。

    たとえば、ラテンなどの16分音符系のフレーズですが、拍の頭から16分音符4つ目(いわるゆウラウラ)から出るときは「ツクツタ」と休符も歌うと感覚をつかみやすくなります。

    二拍三連も音の長さをつかみにくいパターンの代表格ですが、まずは三連符を歌うととりやすくなります。「タタタ タタタ」と正確にできるようになったら、「タアタ アタア」と歌えるようにします。「タ」のところで吹くようにします。
    これをやってみると、びっくりするくらい音の長さがばらばらだったことに気づけると思います。

    まとめ

    安定したタップをしながら正確に音の長さと休符を意識して歌うに尽きます。
    楽器を持つといろいろ気をつけなくてはならないことが増えて、楽器に感覚を合わせてしまうことが起きやすいです。
    ですので、このようにして感覚がぶれないようにしておくことが大事になります。

    楽器がなくてもできる練習なのでなかなか練習時間がとれない方はぜひ試してみてください。

    練習をみてもらいたいけどちょっと…と言う人に

    こんにちは。
    サックス楽しんでますか?

    東京サックスポータルです!

    サックスを始めたばかりだと本当に上達しているのか、この練習方法が正しいのかわからないと思います。

    やはり、レッスンを受けるか長年経験を積んでいる仲間にみてもらうのが良いですが、今どんなことをみてもらいたいのか漠然としていて聞くに聞けないという引け目でなかなか重い腰があがらないということはないでしょうか?

    そんなときのために自分の状況をしっかり把握してみてほしい人に伝えられるようにしておくようにしておきましょう。

    では、具体的にどのようなことをしておくとよいか考えていきたいと思います。

    楽譜

    日ごろの練習記録をつけておく

    練習を見てもらってアドバイスをもらおうとするのであれば、

  • 今自分が何を目標にしているのか
  • そのためにどんな練習をしているのか
  • どのようなところでつまづいているのか
  • を明確にしておくと教える側も答えやすいでしょう。

    そのために日々の練習の記録をつけておきましょう。

    たとえば、ノートとか手帳を買ってきて目標になる演奏会や身につけたいテクニックを1ページ目に書きます。

    ”7/7のライブで○○の曲を吹ききる”

    とか

    ”今年中にフラジオを出せるようにする”

    といったことを書いておきます。

    あとは日記的な感じで日付を書いて練習した内容をメモしておきます。
    どんな練習をしてどんな成果があったのかを記していきます。
    また、何につまづいているのかも書いておきます。
    つまづいていることについて、自分で解決方法が見いだせないものがあればそれはわかりやすいようにマークを付けておいて、後で質問できるようにしておきましょう。

    具体的にはこんな感じです。

    「7/7演奏会の曲でのソロを練習した。5小節目の伸ばす音のニュアンスがどう吹いてもだせない。音源と大きく異なっている。タンギングを工夫してみたが、根本的に音色が違う気がする・・・★」

    これで音色についてアドバイスを求めたいのだということが分かるようになります。
    ★は適当ですが、ノートを読み返したときにわかりやすいよう目立つマークを書いています。

    人に練習をみてもらおう

    ノートを準備したらバンドや楽団のうまい人やレッスンの先生に相談してみましょう。
    まずは自分が何を目標にしているのかを伝えて、マークを付けた部分に関して質問をします。
    答えが返ってきたらノートに次に取り組むべき練習を書いておき、次の個人練習で実践して結果をまたノートに書いていきます。
    そこでまた何かわからないことがあったら質問しましょう。

    どうでしょう?
    あらかじめ質問したいことを自分の中ですっきりさせておくと次に具体的にどんな練習をしたらよいか聞きだしやすくなりませんか?

    まとめ

    最初の段階でわからないというレベルは非常にさまざまです。
    質問する内容が「うまくなりたいんです」程度だとと教える側は「じゃあ吹いてみて」というところから始まって何につまづいているのか確認してからアドバイスをするということになります。

    レッスンで先生から習っているのであればそれでもよいかと思いますが、一緒に練習している仲間ですとその人も練習したいでしょうからできるだけ時間がかからないように考えてあげるようにしたいものです。

    と、まとめるまでに文字数をかなり費やしてしまいましたが、、、
    練習をみてもらう前には下記のことを行ってみてください。

  • 目標をはっきりさせる
  • 自分がどこまでできているのか状況を伝えられるようにする
  • 自分で解決できない問題は何なのか伝える
  • わかったことを実践してまた結果を残しておく
  • サックス上級者との付き合いについて

    こんにちは!

    東京サックスポータルです。

    楽器を始めるといろんな人と出会うことになり、それがまた楽しみなことなのですが、思い入れが強いあまりぶつかることもあります。

    先日、「上級サーファーは初心者に厳しい?」 と言う記事を読んだのですが、過去にこれに近いことはありました。

    今思うと、全員がものすごく本気でとりくんでいるなかで完全な初心者として入った割には配慮が足りなかったのかなと考えたりもします。

    基本的に上級者は親切ですので付き合いを上手くしてどんどん良いアドバイスをもらっていただきたいです。
    そのためには、自分の状態をよく伝えて質問を引き出すコミュニケーション能力が大事です。

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    できるだけ具体的に伝えよう

    出来ないことをちゃんと伝えるのは基本です。
    なんとなく出来ないなーと言うような言葉だけで伝えられないような場合でも、演奏を聴いてもらうと言った工夫をしましょう。
    あと、ここが吹けないとか譜面を見せて伝えてもよいのです。

    教えてもらったなら、必ず実践してみてください。無理なら無理なりにでもです。
    最初から出来ない出来ないと言うともう教えてもらえなくなりますよ!

    一緒に演奏を楽しむ

    大概の場合、音楽は一人で作るものではなく周りの人と協力して作るものです。
    出来ないことはサポートしてもらってもよいですし、逆に足りないスキルを磨いて役割りを果たすのもよいと思います。

    その中で上級者は余裕があるのでアドバイスをもらうこともできます。

    また、これまで聴いてきた音楽のイメージをもとに、表現したいことがあるならそのあたりも相談すると、何をして行けばよいかも教えてもらえることもあります。
    上級者としてもよい演奏をするのが楽しいので、意見はどんどん出し合いましょう。

    お勧めされた音源を聴いてみる

    同じ趣向のメンバーと一緒に演奏することは誰しも楽しいことです。
    共通の感性を持つには同じ音楽を聴くのが手っ取り早いでしょう。
    上級者からはどんどんCDなど音源を借りてしまってください。
    そんなに嫌な顔はされないはずです。
    まあ、あまりにしょっちゅうでは困りますが、「何かお勧めの一枚はないですか?」くらいにお伺いするとよいでしょう。

    あ、必ず後で感想を伝えてあげてくださいね!
    何も言わないとかなりがっかりされて、次がなくなります。

    まとめ

    結局のところ、上級者だから言うことではなくどうコミュニケーションするかになるのですが、

  • 状態を具体的に伝える
  • 建設的な意見を交換できる
  • 価値観を共有できる
  • と言ったことが大事なんです。

    みんな仲間が増えることは嬉しいことですし、前向きな人には協力したいと思っています。
    よい関係を築き上げでよいサックス生活を過ごしてください!

    アンサンブルの演奏で学んだ、サックスをより深く楽しむ方法

    こんにちは。
    サックス楽しんでますか?

    東京サックスポータルです。

    別のページでも書きましたが、これまでのサックスの経験でアンサンブルで演奏することが上達に役立ったなーと感じています。

    またアンサンブルの演奏を通してより深くサックスを楽しむことができるようになります。

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    ◆一人一人の役割を知り仲間と密なコミュニケーションが取れる

    何が楽しくなってくるかと言うと、音楽的に誰が何の役割を持つかがわかってきて、意見を出し合い仲間と音楽を作り上げていく点です。

    自分が出来ないところは上手い人に助けてもらったり、ニュアンスのつけかたを工夫したり、あーでもないこーでもないと言いながら良い演奏になるようにして行きます。

    例えば、「ここは音が途切れないようにしたいからブレスは交互にとろう」とか「タンギングの位置を揃えよう」とか言ったことを決めます。

    また、初心者はこのようなやりとりの中で上級者がどの様なことを考えているかを知ることができます。

    ◆責任がはっきりすると練習に目的意識ができて、モチベーションが上がる!

    果たすべき責任がわかってくると、今の技術では対応できないことがどんどん出てきます。
    ここであきらめないでください!!
    絶対に!
    上手くなるチャンスです!!!

    メンバーが普通の人ならいろいろアドバイスをくれるはずです。
    できないことは恥ずかしがらずに相談しましょう。
    難しいところは、ここです!と具体的に聞いてみましょう。

    上達の道筋が見えると俄然練習に気合いが入りますよ!

    ◆なにがうまくいかないのかわからないんですけど?

    練習をしているとどうしてもいい感じにならなくて、何をしたらよいかわからなくなるときがあります。
    そんなときには、頑張って次のことを試してみてください。

  • 演奏を録音して聴く
  • みんなで注意深く聴いてみてください。
    お手本の音源があれば比較するのも良いと思います。

  • そろっていないところを洗いだす
  • だいたいは音の出だしや、リズム、ニュアンスのつけかたで何かあります。

  • 強弱を考えてみる
  • 音の強弱を考えないとノペーっとしたつまらない演奏になりがちです。
    音量を抑えて吹くところなのか、思いっきり吹くところなのか、だんだん盛り上げるのか、はたまた落ち着かせていくのかみんなで考えて行きましょう。

    じっくり音楽と向き合うと感性も磨かれますよ!

    ◆楽譜はどこで売ってるの?

    アンサンブル用の楽譜はいろいろな難易度のものが販売されています。

    ぷりんと楽譜あたりでネットで気軽に探せます。見てるだけでも結構楽しいですよー

    ウインズスコアもお勧めです。

    いかがでしたか?
    アンサンブルのレパートリーが増えるとちょっとした余興に使えて盛り上げられます。自分も何度か友人の結婚式で演奏しましたが楽しんでもらえたのではないかなと思っています。

    サックスをより楽しむため、ぜひアンサンブルに挑戦してみてください。

    では、また!

    ネズミは音感を身につけられるか? -ネズミに学ぶ練習のコツ

    こんにちは。
    サックス楽しんでますか?

    東京サックスポータルです!

    海馬の研究で有名な池谷裕二さんの本を読んでいます。

    タイトルは記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方です。

    この本で紹介されるネズミの実験から、音感を身につけること、ひいては練習のコツについて何かを得たように思えましたのでまとめてみたいと思います。

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    記憶にいたるまで

    まずは実験を簡単に紹介。(かなり端折ったり、文面を変えたりしてます(^^;;)

    ブザーが鳴ったときにレバーが押されると餌が出てくる箱があります。
    ネズミは単なる偶然でブザーが鳴ったときにレバーを押して、餌が出てくることに気づきます。
    しかし、この段階ではレバーと餌の関係にしか因果関係を見出していません。
    そうするとネズミはひたすらレバーを押しますが、必ずしも餌が出るわけではありません。その後、いろいろな試行錯誤をし失敗を繰り返すうちに、ついにレバーとブザーの関係に気づきます。
    そして、ネズミはこの課題を記憶するのです。

    つまり正しい手順を学習するためには何回も失敗を重ねて、正解にたどり着くと記憶に残ると言うことになります。

    でも、これって何か効率が悪くないですか?

    もうちょっと何かないのかなーと読み進めてみると…

    この学習を効率化する方法はあります。
    それは段階をふんで学ばせることです。
    まずはレバーと餌の関係がわかるように、音は関係なくレバーだけで餌が出るようにしてレバーと餌の因果関係を完璧にネズミに覚えさせます。
    次にブザーと餌の関係を覚えさせます。このようにすれば学習が格段にはやくなります。

    なるほど、何かを習得するためには効率化された手順をふんで行くと良いわけですね。
    サックスの練習で譜面を覚えるときも音と音符の関係や、指と音符の関係を一度に覚えるのではなく、それぞれを完璧にわかるようにして行った方が効率が良いと感じることがあります。

    この辺りが体系化されたものが教本だったり先生のノウハウだったりするわけですね。

    ネズミに音感はつくのか?

    そして、いよいよネズミに音感をつけさせる実験です。

    先の課題をクリアしたネズミに意地悪るをしてみましょう。
    ブザーの音程を「ド」と「ソ」にして、「ソ」のときには餌が出ないようにしておきます。

    ブザーの区別が出来るのでしょうか?
    また、ネズミは音程の違いがわかるくらい頭がよいものなのでしょうか?

    案の定、ネズミはどちらの音が鳴らされてもレバーを押してしまうことになります。

    しかし、またもや失敗を繰り返していくうちに音程の違いに気づくようになります!

    ここで注意したいのは「ド」と「ソ」の音程は周波数的にはかなり開きがあると言うことです。

    いきなり「ド」と「ド#」のような違いの少ないものからはじめても差を認識できないと言うのです。
    これは記憶には、大まかに覚えるという特徴もあるためです。

    確かに、楽器で考えると、そもそもサックスとクラリネットと言う大きい違いからわからないのにアルトとかテナーなどの違いを認識するのは難しいのではないかと思います。

    実際にこの実験のとおりに音感も身についてくるようにも思います。
    半音の違いは最初はなかなか区別できません。

    まずは大きいな違いに気づくことですね。

    サックスの練習に活かすために

    サックスの練習は結局のところいろいろなことを記憶するために行います。

    この実験からわかること、そして活かし方をまとめると次のようになります。

    1. 試行錯誤して失敗を繰り返すことで記憶できる

    練習では何事もうまくいかないことが多いかと思いますが、いろいろ試して正解にたどり着く必要があります。

    2. 正しい手順で段階をふんで練習すると効率化できる

    いきなり多くのことをできるようにすることはできないので、細かく課題を設定して目標達成できるように練習の順序を考えます。
    自分で順序を決めても良いですが、教本やレッスンの受講が参考になるでしょう。

    3. 大まかに覚えてから細かなことを覚える

    実験でも例になっていましたが、音感のトレーニングのように、大きな差を捉えて違いがあることを覚えてからじょじょに認識しづらい細かな差を覚えて行くと良いでしょう。

    いかがでしたでしょうか?
    何か練習の参考になれば嬉しいです(^^)

    ではまた。

    めちゃくちゃ悔しい!から這い上がるために

    こんにちは。
    サックス楽しんでますか?

    東京サックスポータルです。

    楽器の練習をして、本番をかさねると必ず訪れる「めちゃくちゃ悔しい!」と思う瞬間…
    それはもう何回も何回もあるわけです。

    徒然草 第百五十段に感銘を受けましたので、これを読みながら悔しい気持ちから這い上がる方法を探りたいと思います。

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    これから芸を身につけようとする人が、「下手くそなうちは、人に見られたら恥だ。人知れず猛特訓して上達してから芸を披露するのが格好良い」などと、よく勘違いしがちだ。こんな事を言う人が芸を身につけた例しは何一つとしてない。

    恥をかくことを躊躇していたら上手くならないということでしょうか。
    個人的にも人に見られることで何が問題かわかるようになり、解決すべきことに取り組めると考えています。
    人前に出てなんぼ
    なのです。

    まだ芸がヘッポコなうちからベテランに交ざって、バカにされたり笑い者になっても苦にすることなく、平常心で頑張っていれば才能や素質などいらない。(中略)訓練をナメている者を超えて達人になるだろう。

    初心者のうちは心ない人からバカにされたりして傷つくこともあります。
    しかし確実に正しいやりかたでコツコツやれば結果は出てくるものです。
    少しずつ成長がわかると俄然やる気になってきます。
    たしかにこのようなひどいひとはいますが、周りを探せば必ずサポートしてくれる人がいます。

    人間国宝も、最初は下手クソだとなじられ、ボロクソなまでに屈辱を味わった。しかし、その人が芸の教えを正しく学び、尊重し、自分勝手にならなかったからこそ、重要無形文化財として称えられ、万人の師匠となった。どんな世界も同じである。

    最後はこのように締めくくられます。
    悔しい思いをしても、正しい目的を持って正しい手段で練習すれば必ず上達するのです。

    どうでしょう?
    場数をふんで、失敗して悔しい思いをするというのは、単なる成長の過程に過ぎないということだと思えませんか?

    悔しい気持ちを乗り越えるには、これは単なる通過点ととらえる。そして淡々とやるべきことをやる前向きな気持ちに切り替えるのです。

    難しいかもしれませんが、「上手くならなりたい!」という大きな目標に対して今回の失敗や出来事は小さなことなのです。

    実際、私もコンサートのソロで失敗して打ち上げでネタにされたり、アンサンブルで一緒にやりたくないと参加を拒否されたり、レッスンでけちょんけちょんに言われたりして辛いなと思うこともありました。
    何とかのりこえてきて、今も続けています。

    今回、この徒然草の一文を読んで、これから多少何かあってもサックスの上達のために頑張れそう!と思いました。

    ではまた!

    上達するコツはイメージ強化とズレの確認!

    こんばんは。
    サックス楽しんでますか?

    東京サックスポータルです。

    武井壮さんとタモリさんとのトークが少し話題になっているようですね。

    武井壮が語るスポーツが上手になるコツが説得力ありすぎ!

    ・イメージ通りに身体を動かすという訓練が一番大事

    ・それができていないと、イメージと動作にズレができるから、応用がきかなくなる

    ・イメージ通りに動くことができていれば、上手い人の動作を見て真似をしておけば結果がでる

    と、簡単に書くとこんな趣旨でした。

    なるほどなるほど。

    楽器の練習ともかなり共通するではないかと思います。

    一つ気になるのは、そのイメージを何とどう比較すべきかというところです。

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    ◆基準とイメージと動作を一致させなくては

    武井さんとタモリさんのやりとりのなかでは、目をつぶったタモリさんが両腕を水平と自分が思った位置まであげるというテストが行われました。

    結果、タモリさんはあげ過ぎでした。

    で、水平の位置に武井さんが調整して、「この位置を覚えてください」と伝えたあと、再挑戦するとうまくできていました。

    このとき思ったのは、「あれ?人はどうやってイメージと基準を一致させているのだろう?」ということでした。

    そもそも、基準とイメージが合わないとあとは総崩れです。
    なので、基準は何か厳密なものが必要だと思います。

    基準があれば、イメージしてそれどおりにやってみて、ズレていれば修正を行っていけばよいのかなと。

    ◆サックスで考えてみると

    基準はやはり普遍的なものがよいので、楽器の練習だと音程やリズムについて考えてみるたほうがよいかと思いました。

    機材はチューナーとかメトロノームあるいはキーボードなどでしょうか。

    とりあえず、音程については狙った音をイメージして吹いてみるわけですが、だいたいチューナーとかキーボードと合わなくて、基本的な息の入れ方とかアンブシュアとかを見直していきます。

    タイム感やリズムについては、いろいろなエチュードを16分音符で細かく刻んだり一拍目と三拍目とで大きく取ったりしながら合わせます。

    曲は上手い人の演奏をコピーすれば良いと言うことになりますね。

    基礎練習をすることがどれだけ大切かはわかってるつもりでもなかなか丁寧にできないものです…
    ともすればただ数をこなすだけになりがちです。

    今回のことで、基礎練習のどこに気をつけるべきか、ヒントをもらえたのではないでしょうか。

    イメージしてズレを確認して修正をとことんやるに尽きますね。

    俄然、やる気が湧いてきました(^^)

    サックスの練習がどうにも続かないときにやってみること

    こんにちは。東京サックスポータルです。

    練習、続けていますか?
    冬で指はかじかむし、楽器を担いでスタジオに出かけたりするのも大変だし、友達と遊ぶ約束があるし、飲みの予定もあるし、、、であれよあれよという間に日にちは過ぎて行ってしまいますよね。。
    そうなるとなかなか上達しないため、テンションが下がって練習しなくなるという悪循環が一番恐ろしいです。

    そこで、なんとか気持ちを練習できるほうへ持っていく方法をいくつか紹介してみたいと思います!
    (社会人の方を想定していますが、どなたでも同じようなことが言えると考えています)

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    ◆まずは時間の確保!

    用意するものは手帳かスマホです。
    予定が書けるものならなんでもOKですが、スケジュールを確認してどの時間が取れそうか見つけたらとにかく書き込みましょう!
    自分に対して、やるぞと宣言することは動機づけとしてとても大事なことです。

    毎週、あるいは毎日この時間は練習するという感じで決められればなお良いと思います。
    ここまでできるとほぼほぼ習慣化できる状況です。
    「水曜と金曜は19:00から1時間、カラオケボックスで練習する」というようなことができれば理想ですね。

    そして、練習場所の予約をしましょう。場所によっては1週間前くらいから予約できるところもあります。
    そうすると、もう逃げられないというわけです(笑)

    ◆低めの目標を設定する

    練習をするうえで、自分の上達が感じられないということはとてもモチベーションが下がります。。
    どうしても身につくまで時間がかかってしまうようなスキルもありますので、成長しているかどうかわからないという状況は残念ながらよくあることです。
    目標が明確で意欲をもっていれば、どんどん練習できてしまうのですが、なかなかそういうことばかりではありません。

    そこで、小さな成功を達成して意欲を掻き立てるようにしてみましょう。

    ポイントは成果がわかりやすいようにすることです。
    「テンポ108でFメジャースケールの上行と下行を間違えないようにする」とか「ここのメロディがわからないから、歌えるようにする」とかです。

    余談ですが、サックスの直接の練習ではない「歌う」ということは、とても重要なことでこれができていないことは吹くことはできません。行き詰まったら歌うことも試してみてください。

    決めた目標は、書き出してみるとより良いでしょう。

    ◆とりあえず5分でいいからやってみる

    何事もそうですが、取り掛かり始めると夢中になってやめられないということがあります。
    これは、作業興奮と言う現象です。
    脳のやる気を起こす部分が働くにはある程度の刺激が必要で、何もしないと働かない特性があるそうです。
    つまり、とりあえずやるということがモチベーションを上げるにはとても大事だということになります。

    何時間も練習しよう・あれもこれもやろうと考えてしまわず、「まあ、とりあえずロングトーンだけでもやるかー」くらいから始めればよいのです。

    ということで、練習のモチベーションをあげる方法を書いてみました。

    この三つを全部やらなくてもOKです!
    どれか試してみて、自分に合った方法を見つけてください。

    取り掛かりができるようになったら、これらを組み合わせて、モチベーションが高い状態をキープさせるということもできます。

    それでは、今日もサックスを楽しんでください!

    サックスをがんばったら、いろいろ仕事にも役立つことがわかってきた

    こんばんは。

    サックス楽しんでますか?
    東京サックスポータルです。

    サックスをやっていたら、いくつか仕事に役立ちそうなことがわかってきました。

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    ◆新しいことを習得する能力がアップ!

    サックスを始めて、いろいろ取り組んでいくうちに学習方法として共通に使えるものがあることがわかりました。
    例えば学んだことの復習タイミングですが、エビングハウスの忘却曲線より一日で7割ほど忘却してしまうことから、早いうちに復習することが大事だとわかります。
    復習間隔を広げていく覚えかたもあります。
    一回目は翌日、二回目はその一週間後、三回目は二回目の二週間後というようにすると定着しやすくなります。
    これらのことは練習したことを定着させる方法を調べてわかりました。

    また、サックスでできることが増えてくると、次の課題を学ぶスピードが上がっていくことがわかりますが、これは知識が増えて行くとその分野の新しいスキルの習得の速度が上がることと同じように感じます。

    ◆時間管理能力が身につく

    大袈裟でなくサックスの練習は、特に社会人にとっては、「時間を確保することが9割」くらいです。
    そのために自分のスケジュールをしっかり管理して隙間時間を必死で探します。
    これにより時間管理能力が鍛えられます。

    ◆目標設定ができるようになる

    演奏会やライブで吹くとなると、その目標に対して計画をたてるようになります。
    本番までにやるべきことを整理してコツコツ練習していくことは、仕事における目標設定に似ています。

    周りの練習状況を確認するとマネジメントにもつながります。

    ◆コミュニケーション能力が身につく

    音楽を作り上げるにはコミュニケーションが大事です。
    会話の幅ということではなく、自分の役目を把握して、周囲の状況を確認し、何ができるのか、あるいは何をしてもらいたいのかをしっかり伝えるということです。
    がんばってよい演奏をしていくことで身につくものだと思います。

    いくつか例をあげましたが、結局のところ何かを一生懸命やっていると、他にも応用できることがだんだん身につくものだということです。

    もし、あなたがサックスをがんばっていけば、いやサックスに限らず何かをがんばれば人生よりよくするエッセンスや原理などが見つかるのです。

    と、まあ、楽しいサックスを続けるための言い訳をつらつらと書いてしまいましたが、本音でそうだと思っています(^^)

    お互いサックスをひいては人生を思いっきり楽しみましょうー!

    今週末のコンサート!6/8〜9

    今週末に開催される演奏会の情報です。

    ■6月8日(土)
    シエナのコンサートがあるようですね!
    場所はなかのZERO大ホールです。

    場所:なかのZERO大ホール
    JRまたは東京メトロ東西線の中野駅南口から徒歩8分

    時間:開場15:00、開演15:30

    http://sienawind.com/concert/with.php

    ■6月9日(日)
    ヤマハ目黒吹奏楽団 第33回定期演奏会

    会場 : めぐろパーシモンホール 大ホール
    東急東横線 都立大学駅 徒歩7分
    時間 : 開場 13:30 、開演 14:00
    http://www.yamame-winds.net/main/index.html