サックスの練習をしているとあちこちが痛くなることがあります。
どうすれば緩和するか、ケースごとに書いていきたいと思います。
◆口が痛い!
サックスを始めて真っ先に痛くなるのは口かなと思います。
具体的には下唇の裏ですね。
原因は下の歯とマウスピースの間にあるので噛み過ぎによる圧迫です。
練習して噛まないようにするのが一番ですが、下の歯にあぶらとり紙やパッドの吸水シート(クリーニングペーパー)を畳んでかぶせたり、リップガードを使うと痛くなることを防げます。
特に歯が尖っているなど歯の形に問題のある方は当たるだけで痛いと思いますので、これらを使用してみてください。
◆指が痛い
右手親指が痛いケースは構え方の問題があります。ストラップの高さを調整して負担がかからないようにしてください。
また、親指を引っ掛けるサムフックというパーツはネジどめされていて自分で調整できます。角度や上下の位置を変えてみてください。
古い楽器などでは変えられないものがありますので、この場合は楽器店に行ってリペアの方と相談してみると良いでしょう。私は以前、サムフックにコルクを貼り付けてもらう改造をしてもらっていました。
余談ですが…このサムフックを替えると結構音色が変わります。
これは力の入れ過ぎがほとんどの原因です。親指は左手の握る力を親指ひとつで受けるのでだんだん痛くなってきます。
ゆっくりのテンポで運指の練習をしたり、力の加減を見直したりすると改善します。
小指の運指は他の指と違い、押さえるだけでなく滑らせるような動きもあるので変な力がかかって痛くなることがあります。
ローラーをうまく使って負荷がかからないように運指を見直してください。
姿勢が前かがみになりすぎていないかを確認してください。体の歪みが原因ですので、整形外科や整体やカイロプラクティックで相談するのも良いと思います。
まめに休憩してストレッチもしっかりと行うのも良いでしょう。
道具としては、ストラップを替えるのもかなり有効です。
ストラップが細いと特定の部分に圧力がかかって痛くなりやすいので、ネックパッドの分厚いものにしたり、ハーネスタイプのものにしたりすると大分楽になります。
試着をさせてくれる楽器店もあるので、店員さんに相談してみてください。
私はツェブラというメーカーのものを使っていますが、これはパッドの硬さと厚みが自分にはちょうど良く気に入っています。
楽器を練習することで、何かしらの負荷が身体にかかって痛くなることは仕方のないことですが、楽に吹けることは良い演奏につながるのでいろいろ工夫をしてみてください。