良い音を響かせるための三つのポイント

サックスをはじめてから、音をだすまでは他の木管楽器よりも短期間ですむとされてます。
しかし、そこから良い音を響かせられるようになるまでは長い道のりがあります。

良い音を形成するためには、大まかには三つのポイントがあります。
一つ目はアンブシュア(口の状態)、二つ目は喉の状態、最後が息の入れ方です。

◆アンブシュア
アンブシュアについては、クラシックやジャズでスタイルが異なるという意見も多いですが、基本は同じだと思います。

それは、リードの振動を妨げないで、音色をコントロール出来る程度に全体を包むことです。

最初は(特に歯に問題がなければ)シンリップという形で良いと思います。
下唇を下の歯にかぶせて、上の歯をマウスピースに乗せる方法です。

そして、注意すべき点は、絶対に噛まないということです。
歯の型がつくようですと噛みすぎです。
ちょっとゆる過ぎかと思う程度で良いくらいです。
唇でリードの振動を感じるようにしてください。
慣れないうちは音が鳴らないし、鳴っても頼りない音色になってしまうかもしれませんが、次に述べる喉の状態のコントロールや息の入れ方をマスターしていけば改善されると思います。

噛みすぎると、音色や表現の幅が狭くなってしまいますので、極力噛まないことは常に意識していただきたいです。

◆喉の状態

喉の状態は、出したい音域で微妙に変化していきます。
細かなコントロールは別の機会で話すとして、ここでは基本形を説明したいと思います。

まず、喉の一番奥の部分を持ち上げた状態にします。いわゆる喉の開いた状態です。
ため息をつくような感じであるとか、ボールを突っ込まれたような感じとかいったように表現されます。

これで大量の息をはく準備ができました。

さらにリードをしっかり振動させるためには息にスピードをつける必要があります。
このために舌の付け根を持ち上げて息の通り道を狭くしてやらやります。
ホースの先をつまんで水を遠くまで飛ばすようなイメージです。

◆息の入れ方

一般的に腹式呼吸でと説明されますが、とにかく強い圧力でかつ一定の量をはき続けるようにしっかり腹で息を支えます。

具体的な方法ですが、ここではチェストアップを簡単に紹介したいと思います。

手順は次の通りです。

  • 息を目一杯吸ったあとでさらに二、三回吸う
  • 下腹に力を入れて息を押し上げる
  • 腹に力を入れた状態でしっかりはき続ける
  • 目一杯吸った息が圧縮されて、それが一定の勢いで出て行くようにします。

    かなりの勢いで息が出るので、最初はコントロールが難しいと思いますが、慣れるように練習してください。


    「良い音を響かせるための三つのポイント」への6件のフィードバック

    1. 壁にぶつかっています。
      良い音を響かせることが出来ません。

      息の入れ方の練習をしていますが、良い音に変わっていくという感触(音の聞こえ方、リードの振動の感触)が感じられません。

      リニアPCMレコーダで自分の演奏を録音していますが、音に芯がなく透き通った感じがありません。

      週に1回2時間のペースで練習しています。楽器はアルトです。

      そこで質問なのですが、練習している時に感じられる良い音になっていく兆候(音、リード、その他)はありますでしょうか。そのような兆候を感じてコツをつかむことを練習の励みにしたいと思います。

      よろしくお願いします。

      1. コメントありがとうございます!

        録音で確認することはとてもいいことですね。

        まず、曲の演奏で確認をされているかと思われますが、ロングトーンでの確認はされておられますでしょうか?
        最初のころは演奏をしながら音色に気を使うとさことは難しいので、ロングトーンでどのような音を出したいのか気にしながら、聴いてみてください。
        この時、できるかぎり音を安定させることを意識するとよいと思います。
        そもそも音が安定しないという場合は、息やノドの状態をキープするようにしてみてください。

        キープできるようになると変化に気づきやすくなりますし、安定したあとは意識的に変化をつけられるようになりますので、改善につなげられます。

        取り組み方の話しになってしまいましたが、変化に気づける状態であるかチェックしていただければと思います。

        あとはこのような練習をしていると音をだんだん楽に出せるようになります。リラックスできていると音も良くなりますよ。
        兆候と言えるかわかりませんが、楽に音が出せて、自分の意図した変化をつけられてくるとコントロールの幅がでて、「自分の考える良い音」に近づくようになります。
        時間はかかりますが、がんばってください!

        1. アドバイスありがとうございます。

          大変参考になりました。

          ロングトーンの練習は最近始めました。
          安定した音を楽に出せるように練習していきます。
          落ち着いて考えてみると、力み過ぎて噛み過ぎになってしまうことがあります。リラックスが大事ですね。

          良い音を出せる時のイメージが掴めてきました。コメントをさせていただいてよかったです。ひかりが見えてきました。

          ありがとうございました。

          1. 再度投稿させていただきます。

            ロングトーンを続けてきた結果、楽に音が出せるようになってきました。また、音も大きくなり響くようになりました。

            ただ、録音した音を聞いてみると、まだ自分が目指している芯のある太い音にはなっていません。目指している音を言葉で表現するのは難しいのですが、ブッという重みのある音です。

            普段は休日しか音を出して練習する時間がとれないので、この連休で集中的に練習するつもりです。この期間で特に気をつけて練習するポイントを教えていただけませんか。自分としては、出来るだけ口をすぼめ、複式呼吸で息のスピードを上げる練習をしようと考えています。

            地道な練習が大事なことは重々承知していますが、何かアドバイスがありましたらご教示願います。
            よろしくお願いいたします。

            1. こんにちは。
              ご質問ありがとうございます。

              技術的には、まずはこちらのページに書かれていることを気をつけていただければと思います。

              音色の変化の幅をつけたいようでしたら、「音色のコントロール」もご覧になってください。

              音が安定してきているようでしたら、サブトーンにもチャレンジしてみてください。
              ジャズ志向で太い音を目指すのであれば必須のテクニックです。

              いくつか書かせていただきましたが、自分なりに取り組んだことをメモをするなりして課題をみつけ、次にどうアプローチするかを決めて、それらを丁寧にこなしていくことが一番大事です。

              弊HPの練習ノートもよろしければご活用ください。

              GWの特訓、がんばってください!

    2. アドバイスありがとうございます。
      良い音を出すためのポイントがよく分かりました。
      サブトーンという技法もあるのですね。

      教えていただいた内容をしっかりと頭に入れて、
      特訓がんばります。

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