サックスの演奏でニュアンスを出すために音色をコントロールすることが重要です。
ここでは基本的な音色のコントロールの方法を述べていきたいと思います。
◆くわえる位置を変える
下あごの位置を前に出すと、音色は明るくなり音量が出やすくなります。
また、高音域の音が出しやすくなります。
逆に音が暴れて汚い音色になるので注意が必要です。
下あごの位置を手前に引くと、柔らかい音色になり、低音域で響きをつけることが可能です。
下あごの位置を手前に引くとサブトーンも出しやすくなるでしょう。
一方で音量が出にくくなるので、しっかり息を入れなくてはなりません。
◆唇の固さを変える
下唇の締め具合や固さを変えると、響きが変わります。
固くすると音色もエッジが立ちます。やりすぎるとリードの振動が妨げられるので、豊かな音色を出すためには、唇は柔らかく保つほうがよいでしょう。
◆息の向きを変える
息の向きを変えることでも音色を変化させることができます。
基本はネックに対してまっすぐ平行に吹くことですが、やや下向きにするとこもった柔らかい音になります。
逆に上に息を向けるとパリッとした輪郭のある音になります。
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サックスの上級者はこれらやほかの細かいテクニックを駆使して、さまざまな場面で多様なニュアンスをつけて演奏します。
メロディーの表情を変えたり、曲のジャンルにあわせていろいろ試してみると発見があると思います。
是非、物足りないと思ったらこれらの工夫をしてみてください。