ハーフタンギングはミュートがかかったような音色にして、音を一瞬飲むようなニュアンスを出したり、舌を離した瞬間のアタックの効果を出したりするために使います。
表現の幅が広がりますし、柔らかなタンギングができるようになりますのでぜひ練習してみてください。
特にジャズの演奏では頻繁に使われていて、普通に音を小さくするだけでは出せない雰囲気で音をつないだり、ロングトーンでこもった音色を出したりする場面で聴くことができます。
ハーフタンギングのやりかた
ハーフタンギングは通常のタンギングのように舌で音を止めるのではなく、舌を当てながら音を出す奏法です。
ですので、リードの先端に点で触れるようなイメージで振動を止めないようにします。
最初は振動をコントロールできなくて難しいかもしれませんが、練習を繰り返して慣れれば安定して演奏できるようになります。
ここまでは正攻法ですが、簡単にハーフタンギングのニュアンスを出す方法もあります。
それはリードの左右どちらかの端に舌を当てながら吹く方法です。本当に簡単で、多少雑にやってもニュアンスが出ます。
私は感覚をつかむまでこのやりかたを混ぜて演奏していましたが、今はほとんど真ん中で舌を当てています。
理由は単に舌のかたちを変えるのがめんどうというだけです。あとは冒頭でも書いたように練習になるということもあります。
練習方法
舌をつけた状態で音を出す練習が必要です。ロングトーンをしながら舌をつけて音が止まらないように気をつけてながらその状態をキープします。最初は舌がむず痒いかもしれませんががまんです。
慣れてきたら、譜例のようにいろいろなタイミングで通常の音とハーフタンギングの音を出しわけできるように練習します。赤い⚪︎マークがあるところがハーフタンギングです。
ジャズのフレーズをコピーしていると随所で効果的にこのハーフタンギングをとりいれていることがわかります。
自分でできるようになるとそのニュアンスもわかるようになりますので、がんばっていろいろなテクニックを身につけてください。