サックスケースの選び方

最近は純正ケースでも機能的に改善されて使い易いものが増えていますが、市販のものはいろいろあって選択肢が豊富です。

自分にあったものを選ぶのに迷う方も多いかと思いますので、ここでは選び方を書いてみます。

◆ケースの種類

頑丈さから三つに分かれています。
・ハードケース
・セミハード
・ソフトケース
ハードケースが一番頑丈で、ソフトケースは衝撃に弱くなります。
セミハードはその間ですが、頑丈で軽いものも出てきています。
重量としてはハードケースが最も重く、ソフトケースが軽くなります。
値段は一般的にソフトのほうが安価です。

次に形状についてですが、大別すると二つです。

・(特に名前はありませんが)通常タイプ
箱の形になっていて、安定して縦に置いたり横に置いたりできます。
主にハードケースはこの形になります。
セミハードのタイプもあります。

・パックケース
サックスの形にそった形状のケースです。軽量化できるのでセミハードやソフトケースはこのタイプが多く見られます。フライトケースと呼ばれることもあります。

◆ショルダーストラップについて

持ち運びのうえで大きな影響を与えるのがショルダーストラップです。
近年は背負えるように二本でリュックのようになっているものが増えています。

頑丈で重いものはリュックのほうがお勧めです。BAMのトレッキングケースを使用されている方が多いですね。

純正にはストラップのないものも見かけられます。

パックケースは一本のものも二本のものもあります。軽いのでどのように運ぶかの好みにあったものが良いでしょう。

◆ケースの留め具について

フックになっているものとジッパーになっているものがあります。
簡単なフックタイプは何かに引っかかったり、衝撃で開いてしまうことがあります。このため心配な方はベルトを併用して事故を防いでいます。

ジッパーは閉め忘れに気づきにくいと言われたりもしますが、旅行カバン用の小さな南京錠で留める工夫をすれば避けられます。

◆選び方

ここまでをふまえて、自分に合ったものを選びましょう。

ポイントはケースになにを求めるかです。

・大体の予算を決める

まず、予算ですがアルトやテナー用で安心し使えそうなものの相場は大体2万円くらいからになります。
私の周りでも2万円から5万円くらいのはばでケースを選ぶ人が多いです。

こだわりを取捨選択すれば値段は上下します。

以下の点について優先度を決めて選らんでみてください。

・頑丈さ
楽器を守ることを重視するなら、ハードケースが良いでしょう。
セミハードでも素材がしっかりしていて良いものが多くあります。
また、内部のクッションは硬いものよりある程度柔軟性があった方が楽器へのダメージは少なくなります。

・持ち運びやすさ
持ち運びを考えるならやはりストラップはあったほうが良いでしょう。
最近は純正でも大体のものはついています。
ストラップが二本あるリュックタイプなら重くても運びやすいですが、置いておく時に煩わしいこともあります。
パックケースのような軽量のケースなら一本のタイプでもよいと思います。

・置いた際の安定性
安定性は形状によります。
箱型のもののほうが当然安定しますが、かさばります。一方、パックケースはやや不安定です。
車での移動時は箱型の方が安心できます。

◆確認すべきこと

・ケースに入るのか?安心して収まらるか?
目当てのケースがあったら確認しておくべきことがあります。
そもそもケースに入るのかどうかです。
ベルが大きいなど楽器に特徴がある場合はケースに収まらないことがあります。
購入する際は必ず試してみるか、店舗に問い合わせをするようしてください。
また隙間ができたり、強く楽器に当たる部分がないかも確認します。

・不具合の有無
留め具や金具のがたつきがないか、しっかり閉じられるか、部品の欠損がないかなど確認します。

冒頭でも書きましたが、サックスのケースは素材や形状が多様で、値段の幅も広いですので非常に選択に迷われると思います。
ここに書いたような観点がケース選びに役立てば嬉しいです。


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