リガチャーはマウスピースとリードを固定するためのパーツです。
形状や材質によってリードの振動に影響をあたえるため、サックスのパーツの中で思いのほか音色や吹いた感覚に影響をあたえるのがリガチャーです。
リガチャーの種類
まず、ネジを締める位置によって種類が大きく2種類に分かれます。
- 順締め
- 逆締め
ネジがリード側にあり、しっかり固定できるタイプ。
音をコントロールしやすくする傾向がある。
ネジがリードと反対側にあり、リードの振動への影響に工夫を凝らしたタイプ。
効率的に音が鳴る傾向がある。
代表的なものは下記のものです。
マウスピースを購入した際に付属でついてくるものは順締めのものが多いです。
販売されているものでは、ここで紹介するVandorenのように締めつける部分のプレートを交換できるものもあります。
Vandoren LC07P OPTIMUM アルトサックス リガチャー
ハリソンやWOODSTONE、ロブナーなどのブランドが有名です。
アルトサックス セルマーラバー用 リガチャー ハリソン A2 GP(キャップ無)
これら以外にもネジがないものも存在しています。
また、リガチャーは材質によっても音に影響を与えます。材質には金属製、革製、木製のものなどがあり、金属製のものについてはメッキの材料によっても変化が見られます。
基本的に金属製のものが明るくはっきりした音色になり、革製などの柔らかいものは音も柔らかくなる傾向がみられます。
リガチャーの取り付け位置
リガチャーの取り付け位置によってリードの振動しやすさや吹奏感、音色に違いが出てきます。
使用しているマウスピースやリードによってベストとなるポジションが変わりますので、いろいろ試してみてください。
リードをあわせたときにヴァンプ(削られているところの曲線)の端から5mm程度あけるのが一般的です。
下記の傾向を頭に入れて調整してみましょう。
- リードの先端側に締めた場合
- リードの奥(ネック側)に締めた場合
音は鳴りやすくなるが、抵抗感がなくなり音が細くなる。
抵抗感が増すが、より振動しやすくなる。