ドイツのESM社のマウスピースです。
ESM / Jazz Hard Rubber テナーサックス用マウスピース
吹奏楽をやっている仲間とバンドをやろうということになって、ジャズ・フュージョン系のマウスピースを探しているときに出会いました。
いきなりメタルのマウスピースを選ぶと吹奏感のギャップが大きそうだな~と思いラバーでかつ吹きやすくて音にエッジのあるものはないかといろいろ試してみたところ、これだ!と思って購入したのがESMでした。
試奏時の印象は
- とにかく吹きやすい!
- エッジもたつけど柔らかい音も出せる
- 息を思いっきりいれてもまとまりがある
- 品質のばらつきが少ない
でした。
楽器店の店員さんも「このマウスピースはとても効率がよいです」とその吹き易さを評価していました。
細かい話をすると、ラバーでは珍しくハイバッフル構造(”マウスピースのページ”を参照)となっていて、これにより息のスピードがあがってパワーのある音が出るようになっています。少ない息で音がでるので、このあたりが効率が高いと言われているのでしょう。
また、取り付けられている金属のリングによってメタルのマウスピースのような音色もミックスされていて非常に特徴がでています。
結構やわらかな音もでるので、吹奏楽のジャズ・ポップス系の演奏でも曲によっては使っていました。
ばらつきについては、独自の素材と、加工技術を持っているメーカーということも売りのようで、いくつか吹いても印象が変わらないように感じました。
2000年代はこのようなタイプのマウスピースがいろいろでましたが、これは一つのデファクトスタンダードだったのではないかと思います。
プロ・アマ問わず使用者が増えており、自分の周りでもしばしば見かけます。
また、このマウスピースのもう一つ魅力は安さです。
2万円を切っている価格でこの音であれば、本当に文句はないです。
参考にセッティングとしては7☆のチップオープニングでLa VozのMediumを使っていました。
(リードの硬さについてはこちらを→“リード”のページへ)
ちなみに、ブルーのスケルトンモデルもあります。
↓
音はあまり変わりませんが、かなり目立ちます(笑)
※個人的な見解となります