タンギングは舌をリードにあてて音の出だしや切りかたをコントロールさせる方法です。
舌の使いかたで様々なニュアンスを出すことができます。
速いタンギングができるほうがよいのはよいのですが、ニュアンスの面では的確なタンギングをできることが大事です。
タンギングの発音
実際に声を出す発音の要領でタンギングすると音の立ち上がりが変わってニュアンスに変化がつけられます。
このことをシラブル(発音)と言います。
種類としてはti、tu、du、da、laなどがありますので、いろいろ試して音の違いを確認してみてください。
ちなみに、きれいに音を立ち上げる場合はtuが一般的です。私もほぼtuです。
ロングトーンをしているときの安定した音が最初から出るように全神経を集中させましょう。
ロングトーンをしながらタンギングするときと立ち上がりも同じようになるよう意識します。
タンギングの位置
タンギングの位置は口内の個人差などありますが多くの場合は舌の先から少し奥で行うとスムーズになります。
発音方法によって微妙に位置は変化しますので、演奏中は絶えず微妙に変わります。
上図のように舌の先からやや奥でタンギングします。
タンギングの役割り
タンギングには”リリースする”、”とめる”、”はじく”役割りがあります。
- リリースする
音の立ち上げで息を入れた状態から舌を離して音を立ち上げます。
- とめる
音の終わりに舌をつけて切るようにします。
- はじく
音をとめることとリリースすることを素早く行います。一瞬だけ音を切ったり、スタッカートやアクセントのニュアンスをつけたりする場合にこのようなタンギングをします。
タンギングの練習
大きく分けてタンギングの練習は二つあります。
とにかく速いタンギングを目指す練習とリズムに合わせられることを目指す練習です。
それぞれ大事ですので地道に練習してください。
私は音楽的にはリズムに合わせられるほうが大事だと考えていますが、速いタンギングができるから合わせられるという面もあります。
まずは速いタンギングの練習です。
テンポは60くらいからはじめて120を目指して少しずつ上げていきます。
確実にできることを確認しながらあわてて速いテンポにしないように注意してください。
次にリズムに合わせるための練習です。
さまざまなバリエーションがあると思いますが、スラーとスタッカートを吹きわける練習が効果的です。
スタッカートでテンポが速くならないように注意しましょう。
テンポはやはり60くらいからスタートです。
すべての調で練習します。
まとめ
タンギングは演奏をするうえでは基本となるテクニックです。これがきっちりできているかどうかで聴こえ方が非常に変わってきますので確実に丁寧に練習をしてください。