サックスを何も考えずに吹くこともときには必要

こんにちは。
東京サックスポータルです。

ツイッターで「ときには何も考えずに吹くことも大事だなー」とつぶやいたのですが、そうするとサックスの上達に対してどう良いのかと思って、いろいろ考えてみました。
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力が抜ける

普段サックスの練習をしていて、理想を追求するあまりにいろいろ考えていると自然と体に力が入ってしまうものです。
その結果、指が動きにくかったり、噛みすぎて音が細くなったりすることがあります。
ところが、何も考えずにだら〜っとした状態で吹いてみると、思いのほか指が自然に動いたり良い音が鳴ったりします。
逆に力を抜こうと意識すると余計に力が入ってしまうこともあります。

何となく音を出すだけのリラックスした状態で練習してみて音を確認してみてください。そうするとどこが力んでいるのかわかると思います。
結果的に力まないほうが良い演奏ができるとわかって、力を抜くポイントがわかったら、少しずつ改善できるはずです。

自分の音と周りの音が聞こえてくる

脳と指、脳と目は強く連動していて、楽譜を追ったり、速い運指に必死になっているとかなりの処理能力がそちらに集中してしまいます。その目や指に対する意識を減らすことで、もっと音に入り込むことができるので、自分の演奏と曲のリズムや他パートのハーモニーなど周りのことが見えてくるようになります。
それがわかった上で自分の音に立ち戻ると、音楽のうえて自分が果たすべき役割りが理解できるようになってきます。そうすると格段に人と合わせるアンサンブルが良くなります。

サックスでどのような表現をしたいのかがわかる

自分の音が良く聴こえてくると、何か違和感というか本当はこんな風に吹きたいのではないという感情がでてきます。
より観察すると、具体的に音色がどう違うとかビブラートをかけたほうがよいとかやるべきことがわかります。
そうやって、演奏自体に意識が向くとどう表現したいのか気づくようになるのです。

考えないでできることを増やすべし

何も考えずに力まないでサックスを吹いてみるとわかるのが、思っているより普段練習していることが実践できていることです。

つまり一定量練習したことは「ああしないと、こうしないと」と自分を追い込まなくてもできるようになっています。

マニュアル車の運転でクラッチをきったり、ギアチェンジしたりする複雑な動作は慣れてくるとほとんど意識しないでできるのと同じです。

まとめ

普段は一つ一つを丁寧に練習しておいて、何も考えずに吹いて成果を確かめることを繰り返すと自分の進みたい方向に上達します。
ぜひ、一度、リラックスして思うがままに演奏してみてください。


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