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サックスを毎日練習する!-練習の習慣化について-

こんにちは。
東京サックスポータルです。

練習をがんばろうと心に決めたものの、なかなか習慣化できない。。。とお悩みの方も多いのかなと思います。

今日は、練習をいかにして習慣化していくかを考えてみます。

時間を確保する

決まったときに決まった時間を確保するのが一番効果的です。部活と同じように定期的なスケジュールを入れてみましょう。
たとえば、まとめてスタジオやカラオケ店の予約をしてみましょう。
意外と時間が空いたら…と考えてる間に予定がどんどん入ってしまうものです。

練習をしないとまずい状況に追い込む

吹奏楽やビッグバンドなどに所属していると本番があるので練習せざるをえない状況になります。

とても苦しい時期があるのは間違いないのですが、周りからどう見られようと必死で食らいつくことが大事です。
また、積極的にソロをとるようにすればますます熱が入ります。

人間は意思がよわいので必要に迫られるようにならないと本気になりません。

本番をこなすこと、そして積極的な演奏姿勢をつらぬくことで、モチベーションをあげていきましょう。

ところで、バンドに所属すると一緒に練習する仲間もできます。
これもまたモチベーションを維持するためにとても大事なことです。
私も以前はよく深夜まで仲間と練習をしていました。

目標を設定してみる

目先の基礎練習だけを惰性で繰り返しても、なかなか上達しなかったり、続かないことが多いです。
これは何のために練習をしているのかわからないため、「その練習の結果、自分がどうなっていたいのか」がイメージできず、成長を実感できないことが原因と考えます。

まずは、おおざっぱでよいので目標を設定してみましょう。

  • 次の演奏会でソロをとる
  • アンサンブルを楽しめるようになりたい
  • ジャズのアドリブを吹けるようにする

などです。

目標を設定する際に気をつけていただきたいのは、あなたが本当に心の底からそうしたいと思っていることを選ぶことです。

意外と「周りに迷惑をかけない」とか「ミスをしない」という少しネガティブなものを掲げてしまいがちですが、それではやらされ感がでてしまいます。

目標が決まれば、だんだんと練習に意味を見いだせるようになって続ける気力がわいてきます。

目標と練習内容がつながっているか確認してみる

目標と練習内容がどのように関連しているかわかれば、以前よりずっと練習の結果に対してシビアにとらえることができるようになります。

たとえば、目標を「アンサンブルを楽しめるようになりたい」とした場合、退屈なロングトーンの練習も気を付けるべき点がさまざまに存在することがわかると思います。
アンサンブルの演奏をするためにやみくもに曲をさらうのが練習ではなく、周りの人と合わせるためにはロングトーンによって音の立ち上がりや安定感、音程や音色を改善することが理解できてくるはずです。

すべてのテクニックや奏法が完璧にこなせなくては演奏ができないとは言うつもりはありません。
ただ、演奏を楽しむためには曲以外の練習は確実に必要で、少しずつスキルを向上させていかなくてはならないのです。

そして、そのような練習の意味を目標とむすびつけて上達を楽しんでいきましょう。

すぐにではないかもしれませんが、きっと周りの人たちも認めてくれるはずです。

まとめ

サックスが上達するまでにはとても時間がかかります。
うまく時間を作って、自分の力だけでなく周りの力もかりてモチベーションを維持して、こつこつ頑張りましょう。
練習をしっかり続けていくためには目標も必要となります。
今やっていることが、自分の理想の姿につながっていると思えれば必死で努力もできるはずです。

地味な練習をぜひ楽しんでください!

アドリブにチャレンジして、ついでに基礎練習してしまおう

こんにちは。
東京サックスポータルです。

サックスを始めたからにはいつかアドリブを…と考えてるかたも多いのではないでしょうか。
「でも、普段の練習も手一杯で…」と思われるかもしれません。

ですが、アドリブと基礎練習は相性がぴったりなのです。

ぜひチャレンジしてみてください!

なぜアドリブに基礎練習が必要なのか?

アドリブとは自分の出したい音を出し、自由に表現していくことです。
つまり、一つ一つの音をどのような音色でどの音程でどのような長さで吹くのかイメージしてそれどおりに表現していくのです。
本来、基礎練習はそれを実現するための準備ですが、多くの人が練習を目的としてしまうのでつらくなってしまいます。

アドリブを通じて練習をすることで、音程やリズム感、指の動きを表現に直結していけば、自分の意思を音に乗せていくことができます。
ということで、アドリブのために基礎練習は必須なのです。

あくなきアドリブの探求でモチベーションを維持する!

基礎練習は自分の目標が定まっていないときわめて退屈で、「何のためにやってるんだろう?」という気持ちになりがちです。
しかし、アドリブをする!という目的が明確なので飽きることはありません。むしろ、できることが増えるたびに様々なアプローチに気づくため、どんどん探究心が芽生えてきます。

具体的な練習内容は?

まずはリードシートを購入しましょう。
リードシートとは簡単なメロディとコードが書かれた楽譜です。
また、スマホに付属のCDを取り込むか、カラオケになるアプリ(iReal Rroなど)をインストールしておきます。

では、練習の流れです。

  1. まずはできそうな曲を選ぶ
  2. 最初はコードの種類が少なくてテンポの遅めの曲がよいでしょう。転調がないもののほうが初心者には向いています。

  3. コードを確認する
  4. コードというと難しく感じるかもしれませんが音の構成は4つ程度です。慣れない間は五線紙に使う音を書いてみましょう。

  5. まずはルートの音でアドリブ
  6. CDやアプリを使ってカラオケをききながらルートの音でアドリブをしてみます。
    コードネームの音そのものなので、吹きやすいと思います。また、曲のながれがつかめるはずです。
    リズムをいろいろ試してみましょう。

  7. アルペジオをしてみる
  8. ルートで曲のながれがわかったら、ひとつひとつのコードのアルペジオを練習します。
    慣れたら音域を広げていきます。
    ひとつのコードあたり10分程度やれば慣れてきますので、そのあとは曲に合わせてみます。
    コードだけでアドリブをすると曲の雰囲気がとても深く理解できますし、指がかなり動くようになってきます。
    間違うところがあればまたアルペジオの練習をします。
    しっかり数えて、コードのきりかわりと合うようにしましょう。数えることもよい練習になります。

  9. 使える音を増やす
  10. その曲の調に合ったスケール(音階)の音を使いながら、コード以外の音を入れていきます。
    理論などを調べて、コードへのアプローチを考えると非常に多くのバリエーションの練習ができます。
    このときに、様々な音階の練習を取り込んで使えるパターンを増やしましょう。

  11. ニュアンスをつける
  12. 音色、ビブラートなど、アドリブで用いる奏法を練習して使っていきます。
    アドリブではロングトーンもよく使いますので、どのような音色で吹くのか意識してみてください。
    「こんな風に吹きたい」と思う音を出すために音色のコントロールの練習をしてアドリブに臨みます。
    アドリブをする前に基礎練習をしてから、使ってみてください。

まとめ

アドリブと基礎練習セットでおこなうと、練習したことをすぐに曲に活かして、気づいたことを練習に取り入れることができます。

自分の表現したいことを中心に置いて、そのこに向かっていけるので、モチベーションが維持しやすいと思います!

ぜひ取り込んでみてください。

レッスンを効率的に受けるため気をつけたいこと

こんにちは。
東京サックスポータルです。

サックスをはじめて、レッスンに通われている方も多いのではないでしょうか。

せっかくレッスンに通うなら、しっかり吸収して帰りたいものです。

なんとなくレッスンしてると…

レッスンを受けて準備をしないで行くと、「とりあえず曲を吹いてみようか」という感じで、課題を探すところからスタートになってしまいます。
これはとても効率が悪いです。
さらに悪いのは、レッスンを受けっぱなしで、あとで振り返らないことです。
サックスのみならず楽器は、できないことを少しずつできるようにしていくことで上達します。
ぜひ、毎回のレッスンを意義のあるものにしてください。

レッスンまでの準備

レッスンまでの準備でレッスンの半分、いや八割は決まると思います。

課題曲を何度もさらっておくことはもちろん大事ですが、このとき最も大事なのは「何ができないのか」や「どこがわからないのか」を考えることです。
レッスンでは実際に吹いてみてから、指摘されるということも多いと思いますが、それはとくに質問がないため、課題を探すことからはじめているだけです。
これらの自分の課題を先に考えておくと最初からその解決方法を教えてもらえます。
ですので、レッスン前にはしっかり質問を洗い出しておきましょう。

時間がなくて楽器にさわれないなら、楽譜をしっかり読むとか、音源を聴くことでイメトレをしたりして準備を進めます。

レッスン中の心構え

レッスンでは、準備してきた質問や演奏中の指摘について素直に受け止めましょう。

よくあることですが、「最初はテンポを落として吹いてください」というようなアドバイスを受けたときに、最初はそうするのですが、すぐに演奏のテンポにあげたがる人がいます。
このとき本当に必要な練習は、指やタンギングなどのニュアンスを確実に覚えてからテンポをあげることです。
ここでどんどんいきたい気持ちだけで、クリアすべきことを無視してしまうと上達できません。

正直、「そんなことできない!」というようなアドバイスがあることはあります。しかし、プロはそれを行って上達しているので、取り組んでみましょう。

レッスンの復習

レッスンで習ったことは、その場で消化できることは少ないです。

可能であれば録音をしてレッスン後すぐに聴きなおしてみましょう。

次に、ノートや手帳に指摘されたことを書き出します。
そして、それぞれの指摘が解決できているか、課題になるのかを確認します。

課題になったことは、個人練習で少しずつこなしていって次のレッスンまでにできるようにします。どうしてもできない場合は、また丁寧に教えてもらいましょう。

まとめ

レッスンを受けるのであれば、その結果、自分では見出せない課題の解決方法を知ることか解決していることがゴールになります。

そのために準備をしっかりしてアドバイスを素直に受けて復習を短い時間ででもしっかりまわしていきましょう。

サックス練習ノートもぜひ活用してみてください!

奏法の変化をつけてみて、演奏の幅を広げてみよう

今日は。
東京サックスポータルです。

アンブシュアなどを頻繁に変えることは演奏が安定してくるまでは、やらないほうがよい面もあるのですが、様々な工夫を行うことでノウハウがたまって、演奏がよくなってきます。

音色を変えてみる

音色を変えるにはアンブシュアの締め具合や、くわえる深さ、喉の状態を変える方法があります。
それぞれがどう変化すればどんな音色になるのか試して覚えていきましょう。

ある程度わかってきたら、「こんな音で吹くぞ!」と意思を持って吹くようにします。最初は思いどおりにならないですが、だんだん自分の出したい音と出る音が一致してきます。

音色を変える方法は、「音色のコントロール」を参考にしてみてください。

音の長さを変えてみる

え?と思われるかもしれませんが、表現を変えるために音の長さを変えることも意識してみるとかなり演奏の幅が広がります。
例えば、楽譜でスタッカートがついていたり、テヌートがついていたり指定があることもありますが、指定がなくても短めにしたり、十分伸ばしてみたりすると印象がかなり変わります。
また、八分音符の長さはジャズなどでは、一拍の中で異なります。これはその曲の持つ雰囲気で独特のノリを出すために変化しているのです。

ただし、全体のテンポがずれてはいけません。あくまで、テンポは感じつつその間の音の長さをどうするのか、考えます。

音の切り方を変えてみる

最後に、音の切り方についてです。
音の切り方は演奏の印象を非常に変えます。
減衰させてすっと音を止めるのか、ピタッと止めるのかなどです。

大まかに息だけでコントロールする方法と舌を使ってコントロールする方法の二通りにわかれます。

また、応用としてビブラートを入れながら音の切り方を処理することもあります。
ジャズなどで音の終わりのところで少しだけビブラートをかける表現はよく聴かれます。

まとめ

自分が演奏したいことは、奏法をいろいろ変化させてみて、何をどうすればどんな表現になるのかを見つけていくことで、はっきりしてきます。

表現の幅が狭いなと思ったら、試してみてください。

サックスの練習をマネジメントしてみよう

こんにちは。
東京サックスポータルです。

とくに社会人のかたで、日々時間のない中で、練習をこなすことは容易なことではありません。
時間があっても普段できないことをいろいろやっているうちに、練習しないまま週末が終わってしまったということも多いのではないかと思います。

時間の管理と、目標設定、練習計画、練習結果振り返りという流れで、サックスの練習をマネジメントして効率よく上達していきましょう。

サックス練習の時間管理

サックスは練習が必要な趣味です。
なので、絶対に練習しないと上手くなりません。とにもかくにも、練習時間を確保しましょう。

必要なものは、手帳かスマホのカレンダーアプリです。
時間管理をするのにお勧めなのは手帳でもアプリでも時間が縦軸になっていて、ぱっと見で時間枠がわかるものです。

カレンダー

このように、練習しようとという時間をきめて、それ以外の予定が入らないようにします。

ここで、注意点があります。
サックスの練習以外の予定も必ず書き込むようにしてください。
普段から、サックス以外のことも時間管理をして習慣にしていないと、予定を確保できません。逆に他の予定も大事だと思いますので、その隙間にどう練習を組み込むのかも検討ができます。
時間が縦軸になっていると、このような隙間の時間を見つけやすくなります。

なお、アプリを使っている場合は、リマインダー機能を使うとスマホに通知がきて便利です。

サックス練習の目標設定

サックス練習を黙々と行うのは目標がないと、相当の精神力がないとなかなか厳しいです。
そこで、練習をとおしてどのようになりたいのかという目標を決めることにします。

たとえば、

  • 半年後に一人で1曲披露できるようにする!
  • 1年後にアドリブをできるようにする!
  • 次の合奏までに○○の曲を吹けるようにする!

のようなものです。

ここで書いたように期限を決めておくことも大事です。
手帳を持っている人は、1ページ目や月間カレンダーのページなどの目につくところに、このような目標を書きだしておくとよりよいでしょう。

サックス練習の練習計画

目標を決めたら、そこにたどり着くまでに必要な練習を書きだしましょう。
曲を吹けるようにするのであれば、純粋に曲の練習の回数を書くだけでもよいのかもしれませんが、それだけではクリアすべき課題が何なのかぼけてしまいます。

曲を演奏できるようになるまでにやるべきことや必要なテクニックなどを書き出してみましょう。

  • 曲を耳で全部覚える
  • Cメジャースケールを滑らかに吹けるようにする
  • xx小節目のリズムをつかむ

というように乗り越えるべきことをできるだけ具体的にしていきます。できれば、1回から数回程度で達成できそうな内容にしておくとよいでしょう。
そして、それぞれを毎回の練習のなかでどの程度行うか決めるようにします。
また、これらの課題は可能な限り集中して行って、確実に達成できるまで取り組みます。

サックス練習の振り返り

練習が終わったら、それぞれの結果がどうであったかメモをしていきましょう。
今回は課題が達成できたのか、できなかった場合、どの程度ならできるようになったのか、次に取り組むことは何なのかをはっきりさせます。
必要に応じて練習計画に追加させます。

このように振り返りを行うと、課題がクリアできたときは「よし次!」となってモチベーションもあがってきますし、何ができて何ができていないのか意識でき、今ぶつかっている壁を乗り越える手掛かりがわかってきます。

まとめ

時間を確保し、目標を決めて、取り組むべきことを明確にして、練習後は振り返りをするという流れを習慣化できるとやみくもに練習するより明らかに効果があがってきます。
ぜひ、手帳やアプリを利用して、練習のマネジメントをしてみてください。

課題の管理には練習ノートも利用していただければと思います!

では、練習頑張ってください!

サックスの音色を改善する練習いろいろ

こんにちは。

東京サックスポータルです。

日々の練習ではもっと音色をよくしたいということを課題にしている方も多いのではないかなと思います。

そこで、音色改善の取り組み方について考えてみます。

まずは自分の理想とする音を知る

目指す音色はどういったものなのかわからないと、そこに辿りつくことはできません。
とにかく最初はいろいろな音楽を聴いて、どこを目指すのか決めましょう。
練習しているうちに好みが変わるので、どんなジャンルが好きなのかから、その中だったら誰が好きなのかという流れでより具体的な理想の音を見つけます。
ただ、同じプレイヤーでも、曲に合わせて様々な使い分けをしていることにも注目です。混乱するかもしれませんが、答えは一つではないのです。

「サックスのアイドルプレイヤーは?-目標となる奏者を見つけよう」で書いたように目標を見つけて聴き込んでみましょう!

避けて通れないロングトーン

イメージができたら、ロングトーンで出したい音を出せるように練習します。
全ての音域、音量で音色を均一にできることを目指しましょう。
とにかく、自分がどんな音を出したいのかを徹底的に意識しながら改善していきます。
「ロングトーン」で練習方法を紹介しています。参考にしてみてください。

喉を鍛えよう

音色改善のためには、喉を鍛えることが効果的です。
喉をうまく使うことができると、高音域でもアンブシュアを変えることなく音を楽に出せるようになります。そのため、高い音で音が細くなる問題が解消されます。
喉を鍛えるには、オーバートーンを練習するのがよいでしょう。

変化をさせてよい音を探る

どのような奏法をすれば、どのような音が出るかを知る必要があります。
アンブシュアや息の向きなど音を変化させる方法を知っていろいろ試してみましょう。
音色の変化をさせる方法はこちらに書きました。→
「音色のコントロール」

まとめ

音色改善のコツは自分の出したい音を明確にしてから、それに合わせるために様々な奏法を学んだり、練習したりすることです。
よく、どうすれば音がよくなるのかという質問を見かけるのですが、先に練習があるのではなく理想の音を発見する必要があります。この順番が大事なのです。

ルーティン-サックスの練習に取り入れてみると-

こんにちは。
東京サックスポータルです。

一流のスポーツ選手が競技に向かう前に必ず行う決まった動作を”ルーティン”あるいは”プリショットルーティン”と言います。
毎回決まった行動をとることで、心身の状態が整えられ、集中して試合に望むことができる効果があります。
ルーティンを徹底していることで有名なのはイチロー選手で、打席に立つまでに17種類の動作を正確に行っているそうです。

サックスの演奏でもそういったものがあると、練習や本番に臨むのにあたって役立つと思いませんか?

ルーティンを行う理由

本番直前にルーティンの目的は「練習と同じ結果を本番でもたらすこと」です。

これまで、演奏会で曲が始まった最初の音に限って音が裏返ってしまったり、出なかったりという経験はありませんか?
しかも、これは大体、「練習ではうまく行ってたのに…」というパターンです。
私も一回のってからは調子がよくなるのに…といつも思います。

そこで、ルーティーンを活用するのです。

イチロー選手が打席に立つのと同じように、練習のときから繰り返し行ってきたことを演奏の直前に行うと、本番を練習と同じようにとらえられるようになります。
そうすると、本番での成功確率があがるのです。

どういった動作を「型」にできるか

サックスの場合、普段から行っていることで何を毎回同じようにすればよいか考えてみたいと思います。
型の候補は次のようなものがありそうです。

  • 組み立て
  • 最初はケースから取り出すところから始まりますが、ケースの置く位置やネックにマウスピースを取り付ける手順、楽器本体をストラップに吊るすところまで決まった流れを作ります。練習に入るまで効率化されますし、楽器を倒すなどの事故も防止できます。

  • 指回し
  • スケールやアルペジオなどの基本動作がルーティーンにできそうです。

  • 音出し
  • どの音を最初に出してどの順番で音出しするかによって、その日の自分や楽器の調子とリードの状態が確認できます。

  • カウント
  • 曲ごとに変わるとは思いますが、カウントの取り方を毎回同じにするとよいでしょう。曲の出だしだけでなく、次のフレーズの始まりまでの間もルーティンを決めておくとよさそうです。

まとめ

楽器の取り出しや組み立てなどは、実際に音を出すまでの間に長い期間があると雑念の入る余地があるとは思いますが、いきなり集中力が高まるわけではないので準備のための準備と考えるとよいと思います。
また、決まった指回しの練習や音出しをすると自分の調子をつかめるでしょう。
さらに演奏直前のルーティンを行って練習と同じ状況を作りあげます。

このように、それぞれの効果が異なりますので、自分なりのルーティンを組み合わせてみてはいかがでしょうか。

それでは、本番の成功をお祈りしています!

サックスを落としてしまったことー楽器への影響ととりあえず確認すること

こんにちは。
東京サックスポータルです。

大切にしているサックスを不慮の事故で壊してしまうと、楽器以上に心が傷つきます。

私も過去にケースにロックをかけないで持ち上げた際に、楽器が床に落ちてしまい音が鳴らなったことがありました。。。
思い出しただけで胸が締め付けられる思いです。

楽器に強い衝撃があるとどのような影響があって、何を確認すべきか書いてみます。

ダメージの深刻度

楽器を落としたりぶつけたりすると次のようなダメージがあります。

  1. エクボ
  2. 机の角などにぶつけたときに小さな凹みができます。ベルやU字管の小さなものはさほど演奏上は影響はありません。
    口に近い場所にエクボができてしまうと音色に影響を与えます。

  3. キーポスト曲がり
  4. 楽器を横倒ししてしまったり、キーポスト自体をぶつけてしまった場合にキーポストが歪みます。キー操作に難がでたり、タンポがずれてしまうなど音が鳴らなくなる症状がでます。

  5. 管体の曲がり
  6. こちらもトーンホールをタンポがしっかりふさげなくなり、音が鳴らなくなることがあります。程度によって吹奏感も変わります。

とりあえず最低音をチェック

楽器をぶつけたり、落としたりした場合は、まず、最低音を吹いてみましょう。これは全てのトーンホールがふさがらないと鳴らないためです。
鳴らない場合、すぐに楽器店に修理を依頼しましょう。鳴っていても念のため点検をしてもらうほうが無難です。

楽器は傷つくもの

楽器を傷つけてしまうとものすごく後悔してしまいます。
「あのときしっかりケースを閉めていれば」とか「周りに気をつけていれば」といったような気持ちで心がいっぱいになります。
もちろん、十分に気をつけて事故を起こさないことが大事ですが、起こってしまったことは仕方がありません。
楽器は多少は傷つくものですので、大きな故障でないようでしたら、さくっとリペアマンに確認してもらってすっきり練習に取り組みましょう。

事故防止のために「サックスを壊さないようにするためにー落下防止対策ー」というページも追加しました。参考にしてみてください。

道具にこだわらなくてもよいですが、音にはこだわりましょう

こんにちは。
東京サックスポータルです。

昔、ジャズをやりたいということで、マウスピースをよく変えている友人がいました。
もともとはクラシック系の演奏をしているのですが、なかなかジャズらしくならないのです。
確かに音の傾向は変わるのですが…何かが違います。

根本的に必要な奏法が身についていない

友人は音は十分に鳴らせているのですが、サブトーンができず、スイングにものれていないので、何をやってもクラシックっぽくなります。

しかも、勘違いしたイメージができてしまっていて、そのイメージどおりに演奏すればするほど何か違う感じになっていました。

そもそも彼がやらなくてはならないことは、ジャズのフィーリングを理解してふさわしい奏法で音色を変える必要があったのでした。

つまり、形から入っていたのですが、もっとCDなどを聴いて感覚を身につけて、自分の音をもっと聴いて奏法を改善するべきだったのです。

不具合があったら話しは別

一方でこだわらなくてはならないところがあります。
それは楽器に不具合と言えるような問題を抱えていないかです。
サックス本体やマウスピースなどはバランスなどのばらつきから、いくらか奏者が一定の音程と音色になるように調整するのですが、その許容範囲を超えてしまうことがあります。
どうしても、おかしいと思ったら上手い人に吹いてもらうか楽器店に相談しましょう。
だいたいは調整ですむことが多いですが、粗悪な楽器では調整できる部分が限られていることもあるようです。
その場合は、買い替えになってしまいます。

まとめ

サックスの音は奏者によるところが大きいです。
ですので、音に対して敏感になり、奏法を改善する必要があります。

ただし、楽器の問題には十分注意してください。

今、やっていることを徹底的にやるべし

こんにちは。
東京サックポータルです。

サックスの練習は単純でも奥が深いことが多いです。
慣れてくると他に気をつけるポイントが見えてきます。
ですので粘り強く続けることが大事です。

ひとつのスキルを身につけるために必要な時間

一般的に一つのスキルを身につけるためには1万時間を要すると言われています。
ただ、これは職業として一流となるために必要な時間で、そこに至る様々な訓練を幅広く行った場合の話です。
サックスの一部のエチュードや奏法を身につけるのに必要となる時間ですと、この感覚にはあいませんし、先が長すぎるのでモチベーションも続かないでしょう。

一方で、何かの「タスク」をこなすコツを身につける場合ですと、そこそこのできになるには20時間程度でよいという報告もなされています。

確かに、ひとつのスケール練習をこなしたり、オーバートーンをできるようになるまでの期間を思い起こすとだいたいその程度の時間であれば、そこそこできるようになったなという感じになるまでの期間と感覚的に一致します。

もし、今あなたが壁にぶつかっているようでしたらその練習を少なくとも20時間続けてみてください。

次のステージがみえてくる

集中的に練習をして、今こなしていることを思いどおりにできるようになると次にやりたいことが見えてきます。
人間は欲深いものでひとつのことができるようになると、次の目標を探すようになり、これまでできていたことでは満足できなくなります。
例えば、簡単な曲でもまずは一通り吹けるようになってからも完成度をあげるため「ビブラートをかけたい」とか「抑揚をつけたい」というような感覚になってくるものです。
そのようになるためには、一つ一つの課題をクリアしなくてはなりません。

そうやって、練習を続ければ次の課題が見えてきて次のステージを目指すようになるのです。

まとめ

もしなかなか上手くならないと思ったら、あれこれ手を出さずに一つの課題に集中してある程度できるようになるまで粘ってみてください。
そして、ある程度できるようになったら、自ずと次の課題が見えてきて悩むよりも練習しようという意識になると思います。

壁にあたった時が成長のチャンスです。
ぜひがんばってください。

イメトレのススメ

こんにちは。
東京サックスポータルです。

サックスを始めたけど、だんだん忙しくなって楽器をさわれない方も多いのではないでしょうか。

楽器なしでできるトレーニングをいくつか紹介したいと思います。

譜読み

読んで字のごとく楽譜を読むことです。
どの音をどのタイミングで吹くのかしっかり確認していると、案外簡単に指がまわったりします。
楽譜を読んだあとはサックスで吹けなくても、歌うようにしましょう。
歌えないものは吹けないものですので、どのようなことを演奏するのかしっかりおさえておく必要があります。しかし、最初から楽器で演奏すると勘違いしていることもけっこうあったりするものです。
スコアがある場合は、自分以外のパートの動きも確認してみましょう。お互いの役割りがわかると合奏の完成度が上がってきます。

こちらも参考になればと思います。

「本番前にサックスの練習ができない場合に何をすればよいのか」

また、暗譜などをするのもお勧めです。

リズムトレーニング

曲を聴きながら確実にタップしたりするのもよいと思います。
また一拍を細かく数える練習や右手で3連符、左手で8分音符を刻む練習をすると複雑なリズムをとらえやすくなってきます。
「リズムトレーニング」に詳細の練習方法も書いてあります。

まとめ

サックスの練習は主に楽器を持って行うものですが、その他の部分でスキルを磨いたほうが効率よく上達することができます。
楽器がさわれないからと諦めないで、イメージトレーニングを行ってみてください。

メトロノームと仲良くなろう!

こんにちは。
東京サックスポータルです。

メトロノームを使った練習ってなんだか面倒で…と思われている方も多いのではないでしょうか。
確かにメトロノームは細かなニュアンスを出すものではありませんが、基本となるビートを身につけるために活用していくとかなり上達します。

どんなメトロノームを使えばよいの?

練習によるところもあるのですが、私はドラムの方がよく使っているようなものをお勧めします。
どのような仕様のものかというと、一拍の基本ビートに8分音符や16分音符、3連符を好みの音量バランスでならすることができるものです。例えばBOSSというメーカーのDr. Beat DB-60あたりがよいでしょう。

どう使えばよいの?

曲の練習をするにあたっては(特にリズムが難しいと感じているものに対しては)、基本のビートの中に最も細かく動く音符の長さのクリックを入れるようにします。音量は一拍のクリック音より小さくします。
テンポはいつもやっている練習の半分くらいから始めてみましょう。ポイントは指を間違わない程度までテンポを落とすことです。
そして、休符の長さも数えるようにしてください。
最初は細かい音を合わせるのに必死でなかなか合わないかもしれませんが、ゆっくりやっていると身体に馴染んできて、遠くでなんとなく流れているような感覚になってきます。

これをじっくりやっていると、特に裏打ち(拍の頭から二個目の8分音符にアクセントがあるノリ)や16ビートの曲などはウラウラ(拍の頭から4つめの16分音符)から音を出すようなパターンで明確に演奏ができるようになってきます。
ちなみに、スイングは3連符を鳴らしながら練習するとよいでしょう。(正確に3連符ではないニュアンスもありますが、これに慣れると自分の中で基準ができます。)

音の長さを正確にする

メトロノームを使う上で見逃しがちなのですが、演奏の際、音の長さを正確にとるような練習に利用することがあります。
音を伸ばしきるところはしっかり拍の頭を意識しなくてはならないので、メトロノームのクリックを数えてどこまで吹くのかを確認しましょう。

まとめ

メトロノームは音を出だしを確認するためだけでなく、細かなニュアンスをつかんだり、音の終わりを意識するためにも使用します。
このようにしてから演奏してみるとかなりノリが良くなりますのでぜひメトロノームと仲良くしてくださいね!