サックスの練習方法・吹き方・演奏のコツ-上達のために

サックスをはじめてから、さまざまな壁にぶつかると思います。
そんなときの助けになるような練習方法や吹き方のコツを紹介します!


グルーブを感じる

曲を演奏するにあたって、一番最初に感じなければならないものはグルーブです。 とはいえ、初心者にとってはグルーブって何のこと?というところからわからないと思います。 まずは、リズムのとらえ方とリズムトレーニングのページを読んでみてください。 これによって一つ一つの音の”区切り方”(音の長さ)がわかるようになると思います。   では、あとは何があればグルーブになるのか? 細かいニュアンスはい … 続きを読む グルーブを感じる

指のひっかかりの解消法

曲やスケール練習をしていると、どうしても指がうまく動かず、ひっかかるところが出てきます。 指が回らないとかころぶともよくいわれますが、間に余計な音が入ったりリズムが崩れたりすることです。 ここでは幾つかその解消法を紹介します。 ◆二つの音を繰り返す ひっかかるところからひとつもどってひたすら繰り返します。 例えば、ソ→ドとしたいところでソ→ラ→ドとか運指にない押さえかたになってソ→無音→ドとなる場 … 続きを読む 指のひっかかりの解消法

リズムのとらえ方

演奏をして行くうちに必ず悩みが出てくるのがリズムの取り方です。 なかなか完璧になることは難しいのですが、ある方法で確認するとかなり理解が進むようになります。 ◆拍を円でとらえる 多くの人は拍を点のイメージを持っているかと思います。 しかし、これですと流れが止まったり、シンコペーションがわからなかったり問題が出てきます。 これでは音の長さの概念がなく、つながりのない音を吹いてしまう恐れがあります。 … 続きを読む リズムのとらえ方

練習時の気持ちの持ち方

あらゆる学習を行う際に、その効率は体調や心理状態によって大きく変わってきます。 大人になってからはなかなか練習時間が取れないので、効率良く学びたいものですね。 そこで、ここでは自分の経験や脳科学の文献をもとにして、練習効率をあげるための心の持ち方を紹介していきたいと思います。 ◆心の壁をとる 最初から「これは苦手」とか「こんなの出来ない」と諦めてしまう人をよく見かけます。 このように心に諦めという … 続きを読む 練習時の気持ちの持ち方

チューニング

サックスのチューニングはマウスピースの抜き差しで行います。 一般的には、実音でB♭(アルトのソ、テナーのド)で音程を合わせます。 しかし、サックスは音域によって音程が微妙に変化する楽器です。 本体の構造的な要因などで、例えば中音のレの音(オクターブキーを押した状態の下から2番目のレ)では音程が高めに出ます。 その様な部分については音程のコントロールで述べた方法で調整する必要があります。   … 続きを読む チューニング

音程のコントロール

サックスの音程をコントロールする方法は2種類あります。 ビブラートやベンドアップ(ダウン)といったテクニックに応用されます。   ◆口の締め具合でコントロールする サックスはリードへの圧力が強まると音程が上がります。 アンブシュアが崩れてはいけないので、顎をかるく上下させるていどだと思ってください。 主にビブラート(音を揺らす)のときに使われます。 ※ まずはアンブシュアと喉の状態を一定 … 続きを読む 音程のコントロール

リズムトレーニング

リズムは最終的には大きくとらえられることが目標ですが、よくわかっていないうちは細分化して理解することが大事です。 ◆とにかく細かくみる リズム感をつかむためには、ビートを感じることが必要になります。 ビートと言っても、どんなのことを理解すればよいのかわからないと思います。 そこで、とりあえずは練習している曲で、メロディの主となる音の長さの半分の長さでメトロノームを鳴らしながら譜面をさらうことをお勧 … 続きを読む リズムトレーニング

音色のコントロール

サックスの演奏でニュアンスを出すために音色をコントロールすることが重要です。 ここでは基本的な音色のコントロールの方法を述べていきたいと思います。   ◆くわえる位置を変える 下あごの位置を前に出すと、音色は明るくなり音量が出やすくなります。 また、高音域の音が出しやすくなります。 逆に音が暴れて汚い音色になるので注意が必要です。 下あごの位置を手前に引くと、柔らかい音色になり、低音域で … 続きを読む 音色のコントロール

調に慣れる

曲を始める前に、その調に慣れるための練習をすると効率が上がります。 スケール、分散和音のエチュードをやりましょう。 何が良いのかというと… ◆指が慣れる 運指を一通り覚えているとわかるかと思いますが、調が変わると普段使わないようなところも押さえる必要が出てきます。 左手の小指が多用されるようなものでは、大変ですので、スムーズに指を動かすためにいろいろなバリエーションを練習しておきましょう。 また、 … 続きを読む 調に慣れる

ニュアンスをとる

ニュアンスをとるにはお手本をコピーすると良いです。 あまり気構えて出来ない!と思ってしまうより、ちょっとずつ美味しいところを取ってやろうというところから始めると良いでしょう。 ニュアンスをだすために必要な基本的な奏法は別途紹介します。 ◆必要なもの パソコンかスマートフォン、タブレットなど ピッチ(音程)を変えないでテンポを下げて再生出来るアプリ マネしたい音源 楽器 ◆コピーの手順 1.コピーし … 続きを読む ニュアンスをとる

良い音を響かせるための三つのポイント

サックスをはじめてから、音をだすまでは他の木管楽器よりも短期間ですむとされてます。 しかし、そこから良い音を響かせられるようになるまでは長い道のりがあります。 良い音を形成するためには、大まかには三つのポイントがあります。 一つ目はアンブシュア(口の状態)、二つ目は喉の状態、最後が息の入れ方です。 ◆アンブシュア アンブシュアについては、クラシックやジャズでスタイルが異なるという意見も多いですが、 … 続きを読む 良い音を響かせるための三つのポイント

音程の高い、低いがわからない

サックスをやりはじめてアンサンブルなどで、人と合わせると音程が合わないという問題が出てきます。 和音の中でどう響かせるかは少し高度ですので、まずはユニゾン(同じ音を複数で吹くこと)で合わせることを頑張りましょう! ◆耳を鍛える 明確に音程がわかれば良いのですが、大人になってから自分の音が高い低いを聞き分けることができるようになるには訓練が必要です。 地味な練習ですが、自分がやってきた方法を紹介しま … 続きを読む 音程の高い、低いがわからない

アンブシュアの基本

サックスを吹くときの口の形や状態をアンブシュアと言います。 サックスはリードを装着したマウスピースをくわえて息を吹き込めば音が鳴るのですが、振動しているリードを口でコントロールすることで音色が変わります。 アンブシュアが悪いと音が鳴りにくい音域が出てきたり、音がキンキンしたり、ぼやけたりといろいろ問題が出てきます。 ◆アンブシュアの基本 顎の力を抜いて口を半開きにします。 そして、リードに直接歯が … 続きを読む アンブシュアの基本

オーバートーン

ここではオーバートーンについて解説します。 オーバートーンとは簡単に言うと指を固定した状態で倍音列を鳴らすことです。 (倍音については後述します) サックスは簡単に音が鳴りますが、音色を作っていくことが難しい楽器です。 音色を作るには様々な口や喉のコントロール方法を身に着ける必要があります。 ”音色のコントロール”のページでも方法は解説しています。 実際にこのように楽器を扱うためには、筋トレと同じ … 続きを読む オーバートーン

ビブラート

ビブラートのかけ方を紹介します。 その前にビブラートとは何かと言いますと、音(音程)を揺らして演奏に表現をつけることです。 歌と同じようにサックスでもビブラートをかけて気持ちを表すことができます。 ◆ビブラートのかけ方 かけ方は至って簡単で、下顎を軽く上下させるだけです。 「ウアウア・・・」声を出すつもりで吹くとやりやすいと思います。 “ウ”で音程が高くなり、” … 続きを読む ビブラート

ファズトーン

サックスの演奏でニュアンスをつける方法の一つにファズトーンがあります。 ◆ファズトーンとは? フュージョンやファンクのプレイヤーでたまに「ギャー!」というような割れたような音を出してシャウトをしている印象を与えます。これがファズトーンです。 このFUZZとは毛羽という意味です。 音が綺麗な通常の状態ではなく、荒い毛羽立たせたようなニュアンスのように感じられたことからこの名前になったようです。 ◆鳴 … 続きを読む ファズトーン

自分の音に耳を傾ける-録音して練習する-

サックスの上達のためには自分の音を冷静に分析することは重要です。 なかなか上手くならないなーと思ったら一度自分の練習を録音してみてください。 ◆使用機材 ハンディレコーダー サックスの練習はいろいろなところで行うので、ハンディレコーダーを持っておきたいところです。 音質が良いものがお勧めです。 細かな音色やニュアンスが聴こえることはもちろんですが、レッスンや合奏の録音では、自分の音以外も聴く必要が … 続きを読む 自分の音に耳を傾ける-録音して練習する-

合奏で合わせるということ

サックスであろうがなかろうが合奏やバンド練習において一番大切なことはノリを合わせることです。 次に指を合わせ、音程などを合わせます。 私もよくあるのですが、指につられてノリが崩れてしまうという事態が良く見られます。 このあたりは、曲を練習していく順序を見直して改善させます。 ◆まずはノリを合わせる グルーブを確認する 「グルーブを感じる」で書いたようなことをしてノリを確認します。 歌う 演奏する自 … 続きを読む 合奏で合わせるということ

譜面が読めることのメリット

これからサックスを始める人の中には、今まで楽器をやったことがなく、譜面も読めないという方もおられるかと思います。 私もそうでした。 今、サックスをやる分には困らないくらいに読めるようになって、「やはり読めるようにして良かった!」と心から感じています。 いきなり譜面を読めるようにしろと言われても、どこまでできれば良いのか?と思われるかと思います。 譜面が読めると下のようなメリットがあるので少しずつ慣 … 続きを読む 譜面が読めることのメリット

暗譜について-五感をフル活用する-

暗譜については、ページ「暗譜について -チャンク-」でも紹介していますが、ここでは異なるアプローチについて書きたいと思います。 記憶の定着には、いろいろな感覚を利用するのが効率的です。英単語を覚えるときのことを考えるとわかりやすいと思います。 ですので、暗譜の際は耳や手だけでなく、目や口も使いましょう。 ◆耳を使う いつもやられていることだと思いますが、吹きたいフレーズを何度も聴いて 覚えます。 … 続きを読む 暗譜について-五感をフル活用する-

毎日の練習メニューの作成

効率的な練習を行うためには、やはりメニューを作ることをお勧めしたいと思います。 ここでは「○○を何分やる」というルーティーンの形で計画を組むのではなく、「××ができるようになるまでやる」ような思考で今日何をやり明日は何をやるということを考えることとします。 経験上、達成すべき内容を決めて進めるほうが、自分のなかで何ができるようになって何ができていないのかはっきりするので、技術が定着しやすくなると考 … 続きを読む 毎日の練習メニューの作成

ハーフタンギング

ハーフタンギングはミュートがかかったような音色にして、音を一瞬飲むようなニュアンスを出したり、舌を離した瞬間のアタックの効果を出したりするために使います。 表現の幅が広がりますし、柔らかなタンギングができるようになりますのでぜひ練習してみてください。 特にジャズの演奏では頻繁に使われていて、普通に音を小さくするだけでは出せない雰囲気で音をつないだり、ロングトーンでこもった音色を出したりする場面で聴 … 続きを読む ハーフタンギング

グロウル

グロウル(Growl)はサックスの音色を強烈にひずませる(濁らせる)方法で、ロングトーン一つで強烈な印象を残すことが可能です。 よくファンク、ロック、ジャズのジャンルで用いられ、歌でいうとシャウトやスクリームと呼ばれるようなニュアンスが表現できます。 では、グロウルの演奏方法について述べていきたいと思います。 グロウルの出し方 グロウルは英語で「唸り声」を意味しますが、その文字のとおり「ウー」っと … 続きを読む グロウル

ロングトーン

サックスのもっとも基本的な練習であるロングトーンですが、何も考えないで吹くとなかなか効果があらわれませんしただただつまらないものになってしまいます。 これから述べるさまざまなことに気をつけて練習すると音がどんどん改善されます。 アンブシュア まずロングトーンを行う場合、もっともよいアンブシュアの状態ですべての音域で音を出す必要があります。 一番音の出しやすいオクターブキーを押さない中音域のドあたり … 続きを読む ロングトーン

ベンド

サックスの音程は指だけで決まるものではなく、喉や口の状態を変化させて微妙に変化させられます。 このことを利用して演奏のニュアンスをつける方法がいろいろありますが、その基本的なものがベンドです。 ベンドの種類 ベンドとは曲げるという意味の”bend”ですが、音程を滑らかに変化させていくことからこの奏法をさします。 ベンドには ベンドアップ ベンドダウン の二種類があります。 ベンドアップを利用すると … 続きを読む ベンド

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