効率的な練習を行うためには、やはりメニューを作ることをお勧めしたいと思います。
ここでは「○○を何分やる」というルーティーンの形で計画を組むのではなく、「××ができるようになるまでやる」ような思考で今日何をやり明日は何をやるということを考えることとします。
経験上、達成すべき内容を決めて進めるほうが、自分のなかで何ができるようになって何ができていないのかはっきりするので、技術が定着しやすくなると考えています。
ですので練習メニューの目標は単に作業を繰り返すことではなく、技術の向上ですので、課題をはっきりさせそれを解決するためにはどのようなアプローチを行うかを考えて作りましょう。
大げさなものは作らなくてよいので、ノートやスマホに気軽にメモするような感じで書いていきましょう。
まずは、今までの自分の練習を振り返ってできていないことを思い出して、書き出してみましょう。
レッスンを受けている方は、最近の課題でもOKです。
これに対して、設定する目標を立てます。できるだけ成果がわかる形にしましょう。
これが最終目標となるわけですが、いきなり「じゃあ、テンポ180で練習しまくるぞ!」ととりかかってはいけません。急がば回れです。
まずとっかかりとして、”これならできそう!”という目標を設定してみましょう。
今日、練習することでOKです。「今日の目標」ということにしましょう。
目標が決まったらノートなどに何かに書き出しておきます。
練習していると結構いろいろなことが気になって、やることがブレることが多くなるからです。
これにかける練習時間も決めておきます。
◆今日の目標に向かって練習する
さっそく練習開始です。
目標を達成するか、練習時間が過ぎたら終了です。
そしてできたことをまたノートに書きます。
とか
のような感じです。
◆今日の目標を振り返って明日は何をやるのか決める
例1では目標を達成しているので、明日やることは簡単で160にするとか、全体を150でできるようにするとかそのように決めればOKです。
例2のようなケースはどうでしょう?
おそらくチェックすべき観点がいろいろでてくると思います。ここでしっかり問題がわかればこっちのものです。
いくつか考えてみましょう。
- 指を離した時の開き方が大きい
- 左手の小指の押さえるタイミングがずれる
- オクターブキーの操作が遅れる
など注意深く観察すれば見えてくると思います。
問題がわかれば、とりあえずテンポのことは置いておいて、これらの問題を解決するような練習目標にしましょう。
「指を離した時の開き方が大きい」のなら、「指をキーから離さないで吹けるようにする。(できるテンポまで落とした状態で)」のような感じです。
◆まとめ
ここまで書いたことをまとめると
1.最終目標を決める
2.そこに近づくための今日の目標を決めて書きとめる
3.今日できたことを確認する
4.次にやることを考えて明日の練習メニューにする
です。
ちょっとストイックな感じがしすぎるかもしれませんが、簡単なメモ一つでかなり効率が変わります。
ぜひ試してみてください。