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アンサンブルの演奏で学んだ、サックスをより深く楽しむ方法

こんにちは。
サックス楽しんでますか?

東京サックスポータルです。

別のページでも書きましたが、これまでのサックスの経験でアンサンブルで演奏することが上達に役立ったなーと感じています。

またアンサンブルの演奏を通してより深くサックスを楽しむことができるようになります。

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◆一人一人の役割を知り仲間と密なコミュニケーションが取れる

何が楽しくなってくるかと言うと、音楽的に誰が何の役割を持つかがわかってきて、意見を出し合い仲間と音楽を作り上げていく点です。

自分が出来ないところは上手い人に助けてもらったり、ニュアンスのつけかたを工夫したり、あーでもないこーでもないと言いながら良い演奏になるようにして行きます。

例えば、「ここは音が途切れないようにしたいからブレスは交互にとろう」とか「タンギングの位置を揃えよう」とか言ったことを決めます。

また、初心者はこのようなやりとりの中で上級者がどの様なことを考えているかを知ることができます。

◆責任がはっきりすると練習に目的意識ができて、モチベーションが上がる!

果たすべき責任がわかってくると、今の技術では対応できないことがどんどん出てきます。
ここであきらめないでください!!
絶対に!
上手くなるチャンスです!!!

メンバーが普通の人ならいろいろアドバイスをくれるはずです。
できないことは恥ずかしがらずに相談しましょう。
難しいところは、ここです!と具体的に聞いてみましょう。

上達の道筋が見えると俄然練習に気合いが入りますよ!

◆なにがうまくいかないのかわからないんですけど?

練習をしているとどうしてもいい感じにならなくて、何をしたらよいかわからなくなるときがあります。
そんなときには、頑張って次のことを試してみてください。

  • 演奏を録音して聴く
  • みんなで注意深く聴いてみてください。
    お手本の音源があれば比較するのも良いと思います。

  • そろっていないところを洗いだす
  • だいたいは音の出だしや、リズム、ニュアンスのつけかたで何かあります。

  • 強弱を考えてみる
  • 音の強弱を考えないとノペーっとしたつまらない演奏になりがちです。
    音量を抑えて吹くところなのか、思いっきり吹くところなのか、だんだん盛り上げるのか、はたまた落ち着かせていくのかみんなで考えて行きましょう。

    じっくり音楽と向き合うと感性も磨かれますよ!

    ◆楽譜はどこで売ってるの?

    アンサンブル用の楽譜はいろいろな難易度のものが販売されています。

    ぷりんと楽譜あたりでネットで気軽に探せます。見てるだけでも結構楽しいですよー

    ウインズスコアもお勧めです。

    いかがでしたか?
    アンサンブルのレパートリーが増えるとちょっとした余興に使えて盛り上げられます。自分も何度か友人の結婚式で演奏しましたが楽しんでもらえたのではないかなと思っています。

    サックスをより楽しむため、ぜひアンサンブルに挑戦してみてください。

    では、また!

    ネズミは音感を身につけられるか? -ネズミに学ぶ練習のコツ

    こんにちは。
    サックス楽しんでますか?

    東京サックスポータルです!

    海馬の研究で有名な池谷裕二さんの本を読んでいます。

    タイトルは記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方です。

    この本で紹介されるネズミの実験から、音感を身につけること、ひいては練習のコツについて何かを得たように思えましたのでまとめてみたいと思います。

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    記憶にいたるまで

    まずは実験を簡単に紹介。(かなり端折ったり、文面を変えたりしてます(^^;;)

    ブザーが鳴ったときにレバーが押されると餌が出てくる箱があります。
    ネズミは単なる偶然でブザーが鳴ったときにレバーを押して、餌が出てくることに気づきます。
    しかし、この段階ではレバーと餌の関係にしか因果関係を見出していません。
    そうするとネズミはひたすらレバーを押しますが、必ずしも餌が出るわけではありません。その後、いろいろな試行錯誤をし失敗を繰り返すうちに、ついにレバーとブザーの関係に気づきます。
    そして、ネズミはこの課題を記憶するのです。

    つまり正しい手順を学習するためには何回も失敗を重ねて、正解にたどり着くと記憶に残ると言うことになります。

    でも、これって何か効率が悪くないですか?

    もうちょっと何かないのかなーと読み進めてみると…

    この学習を効率化する方法はあります。
    それは段階をふんで学ばせることです。
    まずはレバーと餌の関係がわかるように、音は関係なくレバーだけで餌が出るようにしてレバーと餌の因果関係を完璧にネズミに覚えさせます。
    次にブザーと餌の関係を覚えさせます。このようにすれば学習が格段にはやくなります。

    なるほど、何かを習得するためには効率化された手順をふんで行くと良いわけですね。
    サックスの練習で譜面を覚えるときも音と音符の関係や、指と音符の関係を一度に覚えるのではなく、それぞれを完璧にわかるようにして行った方が効率が良いと感じることがあります。

    この辺りが体系化されたものが教本だったり先生のノウハウだったりするわけですね。

    ネズミに音感はつくのか?

    そして、いよいよネズミに音感をつけさせる実験です。

    先の課題をクリアしたネズミに意地悪るをしてみましょう。
    ブザーの音程を「ド」と「ソ」にして、「ソ」のときには餌が出ないようにしておきます。

    ブザーの区別が出来るのでしょうか?
    また、ネズミは音程の違いがわかるくらい頭がよいものなのでしょうか?

    案の定、ネズミはどちらの音が鳴らされてもレバーを押してしまうことになります。

    しかし、またもや失敗を繰り返していくうちに音程の違いに気づくようになります!

    ここで注意したいのは「ド」と「ソ」の音程は周波数的にはかなり開きがあると言うことです。

    いきなり「ド」と「ド#」のような違いの少ないものからはじめても差を認識できないと言うのです。
    これは記憶には、大まかに覚えるという特徴もあるためです。

    確かに、楽器で考えると、そもそもサックスとクラリネットと言う大きい違いからわからないのにアルトとかテナーなどの違いを認識するのは難しいのではないかと思います。

    実際にこの実験のとおりに音感も身についてくるようにも思います。
    半音の違いは最初はなかなか区別できません。

    まずは大きいな違いに気づくことですね。

    サックスの練習に活かすために

    サックスの練習は結局のところいろいろなことを記憶するために行います。

    この実験からわかること、そして活かし方をまとめると次のようになります。

    1. 試行錯誤して失敗を繰り返すことで記憶できる

    練習では何事もうまくいかないことが多いかと思いますが、いろいろ試して正解にたどり着く必要があります。

    2. 正しい手順で段階をふんで練習すると効率化できる

    いきなり多くのことをできるようにすることはできないので、細かく課題を設定して目標達成できるように練習の順序を考えます。
    自分で順序を決めても良いですが、教本やレッスンの受講が参考になるでしょう。

    3. 大まかに覚えてから細かなことを覚える

    実験でも例になっていましたが、音感のトレーニングのように、大きな差を捉えて違いがあることを覚えてからじょじょに認識しづらい細かな差を覚えて行くと良いでしょう。

    いかがでしたでしょうか?
    何か練習の参考になれば嬉しいです(^^)

    ではまた。

    めちゃくちゃ悔しい!から這い上がるために

    こんにちは。
    サックス楽しんでますか?

    東京サックスポータルです。

    楽器の練習をして、本番をかさねると必ず訪れる「めちゃくちゃ悔しい!」と思う瞬間…
    それはもう何回も何回もあるわけです。

    徒然草 第百五十段に感銘を受けましたので、これを読みながら悔しい気持ちから這い上がる方法を探りたいと思います。

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    これから芸を身につけようとする人が、「下手くそなうちは、人に見られたら恥だ。人知れず猛特訓して上達してから芸を披露するのが格好良い」などと、よく勘違いしがちだ。こんな事を言う人が芸を身につけた例しは何一つとしてない。

    恥をかくことを躊躇していたら上手くならないということでしょうか。
    個人的にも人に見られることで何が問題かわかるようになり、解決すべきことに取り組めると考えています。
    人前に出てなんぼ
    なのです。

    まだ芸がヘッポコなうちからベテランに交ざって、バカにされたり笑い者になっても苦にすることなく、平常心で頑張っていれば才能や素質などいらない。(中略)訓練をナメている者を超えて達人になるだろう。

    初心者のうちは心ない人からバカにされたりして傷つくこともあります。
    しかし確実に正しいやりかたでコツコツやれば結果は出てくるものです。
    少しずつ成長がわかると俄然やる気になってきます。
    たしかにこのようなひどいひとはいますが、周りを探せば必ずサポートしてくれる人がいます。

    人間国宝も、最初は下手クソだとなじられ、ボロクソなまでに屈辱を味わった。しかし、その人が芸の教えを正しく学び、尊重し、自分勝手にならなかったからこそ、重要無形文化財として称えられ、万人の師匠となった。どんな世界も同じである。

    最後はこのように締めくくられます。
    悔しい思いをしても、正しい目的を持って正しい手段で練習すれば必ず上達するのです。

    どうでしょう?
    場数をふんで、失敗して悔しい思いをするというのは、単なる成長の過程に過ぎないということだと思えませんか?

    悔しい気持ちを乗り越えるには、これは単なる通過点ととらえる。そして淡々とやるべきことをやる前向きな気持ちに切り替えるのです。

    難しいかもしれませんが、「上手くならなりたい!」という大きな目標に対して今回の失敗や出来事は小さなことなのです。

    実際、私もコンサートのソロで失敗して打ち上げでネタにされたり、アンサンブルで一緒にやりたくないと参加を拒否されたり、レッスンでけちょんけちょんに言われたりして辛いなと思うこともありました。
    何とかのりこえてきて、今も続けています。

    今回、この徒然草の一文を読んで、これから多少何かあってもサックスの上達のために頑張れそう!と思いました。

    ではまた!