カテゴリー別アーカイブ: サックス生活

守破離 〜 サックスなどの習い事に通じる昔からの考え〜

こんにちは!
東京サックスポータルです。

突然ですが守破離(しゅはり)という言葉をご存知でしょうか?

これは昔から日本の武道や芸術を学ぶ過程を表しているものです。
サックスの練習においてもこの原則は通じるものがあり、非常に役立つエッセンスです。

それではその考えを紹介して行きたいと思います。

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先生に教えられたことを「守り」、そのまま実践することからスタートします。
習ったことをしっかり身につけておく段階です。

サックスでは初心者の時期に自己流で練習すると悪い癖がつくことがあります。
しっかりと基本となる型を身につけて上達の土台を固めていきましょう。

この段階では指の運び方や息の入れ方など細かなテクニックを疎かにぜずひとつひとつきっちり学びます。

破は先生の教え以外の流儀を取り入れて行くことです。
自分のできることがはっきりわかっていると、他の人との違いが何であるかが意識しやすくなります。そして、自分なりにアレンジしていき独自のキャラクターを作りあげていくことができます。
つまり破ではここまで学んだ型を破って幅を広げていくことになります。

サックスの演奏経験としては習ったことだけでなく、好きな奏者のコピーをしたりして、ソロを取るような段階になるかと思います。

離はこれまでベースにしていた教えを離れて新境地を見出す段階です。
自分で考えどんな表現をするのか自由に決めていけます。

まとめ

楽器をはじめて間もないころからある程度上達するまでは出来の良し悪しを他の人に委ねています。
最初のころは正しい技術を学ぶことが大事ですが、最終的には自分が何をどう表現していくかということが優先されます。

実際のところ、守の期間が長くて挫折することがあるかもしれません。
自分では離の手前まで来たかなと思っても守のところで実は課題があるなんてことはしょっちゅうあります。しかしそれは本当に普通のことで戻ったことも成長なのだと私は思います!何度もぐるぐるまわっていくことで同じことをしても視点が変わってそれぞれの技術が研ぎ澄まされていくのです。

ところで、守破離の次の段階へ移るのはどう判断したらよいのでしょうか?
それは自分で決めてしまってよいのです(^^)
ただ、振り返って何が出来て無いのか考えて、また新たなステップに向かえば必ず上達します。

サックスの練習をするとストレスが解消される訳

こんにちは。
東京サックスポータルです。

サックスなど楽器の演奏はストレス解消によいとされています。
なぜかなと思いましたので、少し調べてみました。

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ストレスから意識を背ける

サックスという逃げ道があることによってストレッサーから意識を背けることができ、ストレス解消となります。

いろいろ抱えてしまって心にもやもやが残っているときには、一度その気持ちのフォーカスをずらすことができれば、自然と自分の中で整理がつけられます。

これはコーピングというストレスへの対処方法のひとつにある「回避」にあたります。

回避というとネガティブなイメージですが、いつでも自分でコントロールして気持ちを落ち着けられるということができれば、何があっても余裕が出てきます。

練習の中でも単純作業の繰り返しとなる基礎練習はよりストレスを解消することができるようです。個人的にはアルペジオの練習が好みです(^^)

ちなみに、脳内で作られ、精神を安定させるなど「安らぎ」を与えてくれるホルモンであるセロトニンを活性化させるにはリズム運動がよいとされていますが、まさに基礎練習はこれにうってつけですね!

呼吸によるストレス解消

腹式呼吸によるストレス解消がよく知られています。
自律神経系のなかには体を活発にして緊張感をもたせる交感神経とリラックスさせる副交感神経がありますが、腹式呼吸を行うと副交感神経が働くようになって緊張がとれるようになります。

その方法の基本は下記の手順で「息を吐く時間>息を吸う時間」として深い呼吸をすることです。
(逆をやると緊張が高まります)

  1. 横隔膜が上がっていくことを意識しながら口からゆっくり息を吐く
  2. 息を出し切ったらゆっくり息を吸い込む(息を吐くことを中心に意識してしっかり肺の中の空気を出し切ると息は自然に入ってきます)
  3. これを何度も繰り返す
  4. 呼吸の途中で何か別のことが頭によぎることがあったら、呼吸そのものに集中する

演奏中の呼吸に少し似ているような気もしますが、どちらかというと本番前に気持ちを落ち着けることに役立ちそうです。

一方で交感神経が活発にならないと集中力や学習能力が落ちますので、練習中はバランスをとる必要がありますね。

音楽そのものによる効果

音楽にある音が大きくなったり小さくなったりする「ゆらぎ」が人間の脳に働きかけて自律神経を調整することに役立つそうです。
曲にもよるようですが、よくモーツァルトの曲は適切なゆらぎを持っていると言われています。
そういえば、このような曲をあつめてヒーリングミュージックというジャンルとしてCDが販売されていたりしますね。

まとめ

サックスの演奏によるストレス解消の効果は次の3つの観点でありそうです。

  • ストレッサーからの回避
  • 腹式呼吸によるリラックス効果
  • 音楽そのもののもつ「ゆらぎ」による影響

さて、今日もサックスを楽しみましょうか!

では、また。

サックスをはじめると音楽の聴き方が変わってきた

こんにちは。

東京サックスポータルです。

サックスをはじめてからいろいろ音楽の聴き方が変わってきました。
それがいいのかどうかは個人の楽しみですが、私は基本的にマニアックな感性が嫌いではないので、楽しく過ごしています(笑)
少しでもアーティストの意図を読み解いていける力があるとより楽しくなるのはどのような芸術も同じですよね。

サックスを演奏することも聴くほうももっと楽しみましょう!

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複雑なリズムが理解できるようになってきた

シンコペーションやポリリズムといった複雑なリズムは演奏してみてはじめてその難しさがわかります。
現代の曲でそのようなパターンがないようなものはほとんどないのですが、聴いているのとはえらい違いです。

細かなビートの感じかたについてもわかってくると「音のハマり具合い」がより明確になり、プロや上手い人のグルーヴのしかたに感動します。

ハーモニーの美しさに聴きいるようになった

サックスを演奏するようになると音程にシビアにならざるをえません。
なぜかというとこの楽器はキーを押さえればピッタリの音程がでることがないためで、演奏者は常に音の高低を気にすることになるからです。合奏などしているとチューナーを常に手元に置いている人も見受けられます。
私は吹奏楽に在籍していたことがあるのですが、ここでは殊にハーモニーは大切にされていて、合奏の前にハーモニートレーニングを行っていました。
純正律というもっとも和音がきれいに聴こえる形ではまったときには「これだ!」と思える響きでまとまります。

こういった体験から素晴らしい響きを出すバンドの演奏を聴くと深い感銘を受けるようになります。

聴く音楽の幅が広がった

もともと、サックスをはじめたころはジャズ中心にCDを買いあさっていましたが、吹奏楽をとおしてクラシックを聴くようになり、バンド活動をとおしてスカやロックも聴くようになりました。フジロックなどのフェスにも毎年足を運んでいます。

なんでも好きになるわけではないですが、周囲から刺激をうけて幅が広がるのは間違いありません。

まとめ

サックスなど楽器を練習しはじめると最初は気づかなかったリズムやハーモニーを楽しめるようになり、音楽を聴く幅がぐっと広がります。
何事も理解が深まるとより楽しくなるものです。
もっと音楽をマニアックにどっぷりハマってより楽しい生活をおくりましょう!

では、また。

実録。はじめてのサックス購入

こんにちは。

東京サックスポータルです。

はじめて楽器を購入されたときどのようにされましたか?
知り合いについてきてもらったり、レッスン開始にともなって講師の方に選定してもらったり、人それぞれだったかと思います。

今回は私の購入体験を語らせていただきます(^^)
今思うともっとこうしておけばよかったと反省することもありますが、そのへんもこれからの方には役立つかもと考えていますのでそのまま書いていきます。

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サックスを購入したきっかけ

大学に入ってからジャズサックスに魅了されて、いろいろ聴いているうちに自分も演奏したいと思うようになりました。
そこで、ジャズ研究会に入って借りられないかと相談してみたのですが、小さなサークルだったので余剰はなくあえなく断念…
数日間、見学だけという状況が続きました…

吹けないと思うと余計に想いはつのってしまい諦めきれなかったので、購入を決意しました。
ちょうど自動車免許のローンが終わったという解放感も背中を押したようです(^^;;

楽器の選定

決意してからサークルのメンバー数人の都合の合う日を決めて、楽器店にむかいました。
当時は今ほどメーカーは流通していなくて店頭にあるもので予算を考えるとヤマハかヤナギサワくらいしか選択肢がありませんでした。
そこから、付き添いにきている人に問題がないか確認してもらって、あとは音色の好みを考えました。

選定の結果、無事(?)ヤナギサワのサックスをローンを組んで手に入れることができたのです。

選び方としてよかったところ

もともとジャズ志向の強かった私ですが、後に吹奏楽やビッグバンドなどをやるうえで、三大メーカーの一つであるヤナギサワを選んだことはよかったと思っています。
マウスピースなどのセッティングを変えることでいろいろなジャンルの演奏ができました。

後になってどうかなと思ったこと

実はそんなにないのですが、プロが選定したものではないことで、上手くいかないときに楽器の問題ではないかと疑うことがありました。
楽器店に持って行って信頼できるリペアマンに確認してもらうと「良い楽器ですよ」と言われたので奏法の問題だとすぐわかりましたが…

結果的に選定はうまくいったのか?

人に吹いてもらって好みの音色とわかっていたことや、後付けですがヤナギサワという安心できるメーカーに当たったことで素性に対しての不安がないので、問題は自分のこととして練習に打ち込めました。
やっぱりビンテージが欲しいとか心が揺らぐことはありますが、この楽器で練習を続けてきてよかったなと思います。

最初の楽器は百点満点である必要はないのでこれで十分です。

まとめ

客観的に好みかどうか確認して安心できる品質のものを選ぶことが大事!
(気に入らないのは買わない!)

選び方については、別ページでも解説しています。よかったら読んでみてください(^^)

「初心者のサックスの選び方」

サックスを安く買うには

こんにちは。
東京サックスポータルです。

これからサックスをはじめたいけど楽器の値段が高いのでなかなかはじめられないと思っているかたも多いのではないかなと思います。

ここでは少しでも安く購入できるような買い方を紹介します。多少のリスクがあるので、しっかり考えてのご購入をお願いします!

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中古楽器

新品にこだわらなければ中古楽器を選択肢に入れてください。
信頼できるショップでしたらすべてオーバーホール済みで受け渡しされます。
店によっては数年間は無理で点検と調整をしてくれるサービスもあります。

オークション

ヤフーオークションには初級から中級クラスの楽器がよく出品されています。
少し調べるとYAS-62あたりのヤマハ製がすぐ出てきます。
中古相場より安く手に入りますが、状態には注意してください。不明な点があれば出品者に問い合わせを!
ある程度の知識がないと信頼できる出品者かどうかわからないと思いますので、詳しい人に聞きながら購入するのが良いでしょう。

ひどい場合は演奏できるようにするためにオーバーホールが必要になってしまい、数万円の出費がかさむことがあります。ケースによっては修理不可なことも…
ちなみに、有名なメーカーほどパーツが手に入りやすいのでだいたいの場合は直ります。

チェックポイントは

  • ラッカーはがれなどの見た目の使用感
  • へこみの有無や修理履歴
  • 入手経路

あたりです。

海外のオークションサイトも視野に入れるともっと安く買える可能性が上がります。

安い価格帯のメーカーを選ぶ

かなり幅がありますが、マルカートやアンティグアなどの安価なメーカーを選ぶのも一つの手かと思います。
有名な楽器店が後ろにいますのである程度安心できます。

友達に譲ってもらう

買い替えを検討している友達に譲ってもらえればかなり安く(場合によってはタダ?)手に入れられます。
ただし、タイミングが合うのかとか楽器の状態に注文をつけにくいとか、友人のレベルや信頼性などの不確定な要素も多いのであまり期待はしないほうがよいでしょう。
運が良ければ素晴らしいものを譲ってもらえるかもしれませんが。

質屋、リサイクルショップ

ほとんど仕入れのようですが…
足繁く質屋やリサイクルショップに通っていると驚くような値段で店舗にサックスがならんでいることがあります。
目利きがきかないとかなりギャンブルですが、思わぬ掘り出し物に出会うことがあります。

まとめ

初心者の場合は、楽器店で中古にするか安価なメーカーを選ぶのが無難です。
まわりに詳しい人がいるのであればオークションなども検討してみてください。

サックス練習の集中力を高めるためには

こんにちは。
サックス楽しんでますか?

東京サックスポータルです!

いきなりですが、練習に集中できてますか?
ダラダラとした練習はなかなか上達しなかったり、下手をすると間違いを覚えてしまったりとなってしまいます。

・ウォーミングアップ

・時間の制限をつける

・競い合う

の三つのポイントをおさえて練習の集中力を高めることができます。

ウォーミングアップ

楽器を取り出していきなり吹いて適当にゆびを動かしたりしてませんか?
最初に確認するのは思ったとおりに吹けるか、吹けないならどこを調整するかです。
音が揺れてるなら、アンブシュアや息の入れ方に問題がないか?指が転ぶなら、構えなどがいつもと違いがないか?を確認していきます。

また、練習する内容や楽譜を確認して、練習の目標をはっきりさせていきます。

時間の制限をつける

試験勉強などをしていて当日まで日にちが少なくなってくると、追い込まれて集中力が高まるということがあったというかたは多いと思います。

また、試験中に残り時間が10分切ってからすごく勢いで問題が解けたということもよくあります。

わかってはいるけどなかなかできないものだと思われたでしょうか?

なかなかできないのは、練習に入ってからなんとなく練習するとこを決めているからではないでしょうか?

そこで、お勧めしたいのは手帳などに練習メニューを制限時間付きで書いて置くことです。
練習時間がもったいないですので、事前に決めておきましょう。ウォーミングアップのときに書き出してもよいと思います。

競い合う

音楽は競うものではありませんが、同じ楽器を練習している仲間がいると刺激になりやる気が出てきます。
周りの出来がよくなってくると、自分もやらないととおもうものです。

特にパート内でコミュニケーションをとっていると、できないことがはっきりしてきますしアドバイスももらえますので、ひとつひとつの練習に力が入ってきます。
自分は初心者のころはしょっちゅう同じ吹奏楽団にいる友だちと二人でカラオケに行って、いろいろ教えてもらっていました。
余談ですが、カラオケボックスはフリータイムがあるので何時間も練習ができます。

まとめ

個人練習では楽器を触る前から練習を行う準備をして、やると決めたことを決めた時間の中でやる。そして仲間を作って切磋琢磨する。

これらが出来ればものすごく集中して練習ができるはずです。

同じ家を建てるつもりで、演奏の完成イメージを共有する

こんにちは!

東京サックスポータルです。

今日もサックス楽しんでいますか?
合奏やバンド練習してますか?

周りと合わせてるとなんだかノリとかテンポ感とかが合わないなーと悩むことが多くないでしょうか?

原因の多くは、同じイメージを持っていないということにあります。
みんなとイメージを共有して演奏していくにはどうすればよいのか考えていきたいと思います。

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まずはテンポをつかむ

カウントの時点でテンポをつかみきれていないため、出だしがつまづくということが多いです。
合奏やバンド練習ではテンポがいつもの個人練習と異なるのは当然なので早く全員がテンポを感じられるようになる必要があります。

これの一つの解決方法は、自分も一緒にカウント出しをすることです。
おおっぴらにやるのではなく、心のなかでカウントしたりタップしたりします。

テンポを決める人は指揮者だったりボーカルだったりドラムだったりしますが、その人と気持ちを合わせるようにします。
最初は難しいかもしれませんが、どこが拍の頭なのか、何拍目なのかもきっちりとらえましょう。
また、そのビートも感じてください。
ビートのとらえかたについてはグルーブを感じるリズムトレーニングのページも参考にしてみてください。

また、演奏するときタップをするかと思いますが、これ自体がずれているということもよくあります。

テンポは家で言うと土台ですので、しっかりとらえましょう。

自分の役割を理解する

合奏において、それぞれのパートには役割があります。
メロディを演奏したり、ハーモニーを作ったり、合いの手をいれたり、リズムを刻んだりといろいろです。

音楽として成り立たせるためには、その中で自分がどの役割を担っているのか理解する必要があります。

ところが、上手くいかないときのよくあるパターンは自分の楽譜を必死にさらって、指の都合やリズムを間違えていたりしてノリを壊してしまうことです。

これを解決する方法としては、とにかくまわりの音を聞くことです。
確認して欲しいのは、メロディを演奏しているパートとリズムを刻んでいる低音のパートです。
他にもいろいろあるのですが、まずはそこを聴きましょう。
そうするとだんだん、自分の出す音の意味がわかってきます。
「ここはメロディのハーモニーか」
「お!ここはトロンボーンの掛け合いなのかー」
「ピアノのリフとかぶってるな!」

練習中は失敗ができるところです。
なので、自分は間違えてもまわりを聴くことは常に意識すべきです。
細かいところは個人の練習で補えばよいのです。
合奏で合わせるということのページも参考になると思います。

せっかくみんなで集まって練習するのですから、ただ単に「あー間違えてしまったな」ではなくどこを勘違いしているのか認識できるようにしたいところです。
認識できた後はしっかり数をこなせば絶対にできるようになります。

この認識違いを放置して役割りを果たせないということは家に例えると、長方形の窓枠にに五角形だったり、ゆがんだ形の窓を無理やりはめ込もうとしているようなものです。

まとめ

合奏・バンド練習ではまず同じイメージを持つことが最重要事項です。
これから作ろうという家のそれぞれのパーツを各々が好きなように作るととんでもなくエキセントリックなものになってしまいます。

  • テンポを共有する
  • 周りの音をよく聴く
  • 自分の役割を理解する
  • これらのことを先にできるようにしてみてください。
    できていると多少指を間違えても合って聴こえてきます。

    ぜひ、取り組んでみてください!

    サックス練習記録をつけて効率よく練習しよう

    こんにちは!

    東京サックスポータルです。

    社会人になってからサックス練習をしようとしてもなかなか時間がとれなくなるのが現実です。
    楽器をさわる時間だけでみてるともう絶望してしまいますが、それ以外の時間を使って毎回の練習を効率よくこなしていくとだんだん成長が見えてきます。

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    とりあえず吹けるようになりたい曲を書いてみる

    今の練習を何のためにやるのか、目標をはっきりさせてモチベーションが維持できるようしましょう。
    そのために、吹けるようになりたい曲を目標として、バーンとノートの一ページ目に書いてしまいましょう。

    いつまでに吹けるようになりたいのか、どんな思い入れがあるのかを書くとよりよい感じです。

    「7月7日の親友の○○の結婚式の二次会で余興のために演奏する。新郎新婦に楽しんでもらいたいのでがんばる!」
    のようにしておくと、くじけそうになっても練習を続けられそうですね。

    思いついた課題を書いてみる

    二ページ目を使って練習中に気づいた課題や周りから指摘されたことを箇条書きで書いてみましょう。

  • どこどこのフレーズでは指を間違わないようにする
  • コード進行を覚える
  • ウラの音の出だしがずれないようにする
  • のようにして、具体的に何に気を付けるかわかるようにしておきます。
    なぜかというと、具体的であればあるほど課題がクリアできたかどうかが明確に判断できるからです。

    できないことをできないと把握してそれをできるようにしていくことの繰り返しです。
    成長が実感できて練習も楽しくなりますよ。
    私はそれぞれの課題の進み具合がわかるように達成度のグラフを書いています。

    全部の課題ができても、また本番をこなしたりレッスンで指摘されたりしたことで新しいものが見つかったらどんどん追記していきます。

    練習結果を書いて次にやるべきことを決める

    例えば、特定のフレーズで指が転ぶということがあった場合に、どこを見直すのが考えます。

  • 指が開きすぎて次の音まで指が追いついていない
  • 左手と右手が上手く連動してない
  • などなどの考えられる原因を書いて次に行う練習を決めます。

  • 指が開きすぎているのでキーから指を離さないようにして、テンポ70くらいから早くして行く
  • 左手と右手が上手く連動してないので、前後の音を繰り返す練習をしてみる
  • このように、指のことだけでもいろいろな問題と、それを改善するための練習があるので少しずつ確実にこなしていくとよいでしょう。

    まとめ

  • 目標を決めて
  • 課題を洗い出し
  • 取り組み方を決めて
  • 一つ一つクリアしていく
  • なんだかうまくいかないのに同じことだけを繰り返すということが最も効率が悪い練習です。
    少しでも無駄を省いてうまくなることにつながるようどんどん工夫していってください。

    歌えないと吹けない、でもどう歌う?

    こんにちは。

    東京サックスポータルです。

    レッスンを受けたりして人からよく言われるのが、「歌えないと吹けないよ」ということです。

    ただ、頭の中で曲を覚えても、結構自分に都合のよいように変換されてしまって間違えて覚えてしまうことがあります。

    ではどうやって覚えていけばよいのでしょうか?考えてみました。

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    タップしながら歌う

    タップしながら歌いましょう。個人的には拍を感じるためには手を叩きながらがよいですが、足のタップでもよいと思います。
    一番気をつけなくてはならないのはこのタップがずれない状態で歌うことです。

    メトロノームに合わせて歌よりタップを合わせるようにしてみてください。
    「あれ?なんか違和感がある」とか「どうしてもズレるところがある」と言ったところが確認するポイントです。
    楽譜をみて入り方が拍の頭なのかウラなのかとか、音の長さやリズムを間違えていないかなどを確認しましょう。

    シラブルを考えて歌ってみる

    曲では様々なリズムがあって、休符と音を出すところを明確に把握する必要があります。
    曖昧なのは注意です!
    そこで歌うときのシラブル(発音)を決めておくとよいでしょう。
    長年経験されている方はいろいろなパターンを持っています。

    たとえば、ラテンなどの16分音符系のフレーズですが、拍の頭から16分音符4つ目(いわるゆウラウラ)から出るときは「ツクツタ」と休符も歌うと感覚をつかみやすくなります。

    二拍三連も音の長さをつかみにくいパターンの代表格ですが、まずは三連符を歌うととりやすくなります。「タタタ タタタ」と正確にできるようになったら、「タアタ アタア」と歌えるようにします。「タ」のところで吹くようにします。
    これをやってみると、びっくりするくらい音の長さがばらばらだったことに気づけると思います。

    まとめ

    安定したタップをしながら正確に音の長さと休符を意識して歌うに尽きます。
    楽器を持つといろいろ気をつけなくてはならないことが増えて、楽器に感覚を合わせてしまうことが起きやすいです。
    ですので、このようにして感覚がぶれないようにしておくことが大事になります。

    楽器がなくてもできる練習なのでなかなか練習時間がとれない方はぜひ試してみてください。

    練習をみてもらいたいけどちょっと…と言う人に

    こんにちは。
    サックス楽しんでますか?

    東京サックスポータルです!

    サックスを始めたばかりだと本当に上達しているのか、この練習方法が正しいのかわからないと思います。

    やはり、レッスンを受けるか長年経験を積んでいる仲間にみてもらうのが良いですが、今どんなことをみてもらいたいのか漠然としていて聞くに聞けないという引け目でなかなか重い腰があがらないということはないでしょうか?

    そんなときのために自分の状況をしっかり把握してみてほしい人に伝えられるようにしておくようにしておきましょう。

    では、具体的にどのようなことをしておくとよいか考えていきたいと思います。

    楽譜

    日ごろの練習記録をつけておく

    練習を見てもらってアドバイスをもらおうとするのであれば、

  • 今自分が何を目標にしているのか
  • そのためにどんな練習をしているのか
  • どのようなところでつまづいているのか
  • を明確にしておくと教える側も答えやすいでしょう。

    そのために日々の練習の記録をつけておきましょう。

    たとえば、ノートとか手帳を買ってきて目標になる演奏会や身につけたいテクニックを1ページ目に書きます。

    ”7/7のライブで○○の曲を吹ききる”

    とか

    ”今年中にフラジオを出せるようにする”

    といったことを書いておきます。

    あとは日記的な感じで日付を書いて練習した内容をメモしておきます。
    どんな練習をしてどんな成果があったのかを記していきます。
    また、何につまづいているのかも書いておきます。
    つまづいていることについて、自分で解決方法が見いだせないものがあればそれはわかりやすいようにマークを付けておいて、後で質問できるようにしておきましょう。

    具体的にはこんな感じです。

    「7/7演奏会の曲でのソロを練習した。5小節目の伸ばす音のニュアンスがどう吹いてもだせない。音源と大きく異なっている。タンギングを工夫してみたが、根本的に音色が違う気がする・・・★」

    これで音色についてアドバイスを求めたいのだということが分かるようになります。
    ★は適当ですが、ノートを読み返したときにわかりやすいよう目立つマークを書いています。

    人に練習をみてもらおう

    ノートを準備したらバンドや楽団のうまい人やレッスンの先生に相談してみましょう。
    まずは自分が何を目標にしているのかを伝えて、マークを付けた部分に関して質問をします。
    答えが返ってきたらノートに次に取り組むべき練習を書いておき、次の個人練習で実践して結果をまたノートに書いていきます。
    そこでまた何かわからないことがあったら質問しましょう。

    どうでしょう?
    あらかじめ質問したいことを自分の中ですっきりさせておくと次に具体的にどんな練習をしたらよいか聞きだしやすくなりませんか?

    まとめ

    最初の段階でわからないというレベルは非常にさまざまです。
    質問する内容が「うまくなりたいんです」程度だとと教える側は「じゃあ吹いてみて」というところから始まって何につまづいているのか確認してからアドバイスをするということになります。

    レッスンで先生から習っているのであればそれでもよいかと思いますが、一緒に練習している仲間ですとその人も練習したいでしょうからできるだけ時間がかからないように考えてあげるようにしたいものです。

    と、まとめるまでに文字数をかなり費やしてしまいましたが、、、
    練習をみてもらう前には下記のことを行ってみてください。

  • 目標をはっきりさせる
  • 自分がどこまでできているのか状況を伝えられるようにする
  • 自分で解決できない問題は何なのか伝える
  • わかったことを実践してまた結果を残しておく
  • サックス上級者との付き合いについて

    こんにちは!

    東京サックスポータルです。

    楽器を始めるといろんな人と出会うことになり、それがまた楽しみなことなのですが、思い入れが強いあまりぶつかることもあります。

    先日、「上級サーファーは初心者に厳しい?」 と言う記事を読んだのですが、過去にこれに近いことはありました。

    今思うと、全員がものすごく本気でとりくんでいるなかで完全な初心者として入った割には配慮が足りなかったのかなと考えたりもします。

    基本的に上級者は親切ですので付き合いを上手くしてどんどん良いアドバイスをもらっていただきたいです。
    そのためには、自分の状態をよく伝えて質問を引き出すコミュニケーション能力が大事です。

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    できるだけ具体的に伝えよう

    出来ないことをちゃんと伝えるのは基本です。
    なんとなく出来ないなーと言うような言葉だけで伝えられないような場合でも、演奏を聴いてもらうと言った工夫をしましょう。
    あと、ここが吹けないとか譜面を見せて伝えてもよいのです。

    教えてもらったなら、必ず実践してみてください。無理なら無理なりにでもです。
    最初から出来ない出来ないと言うともう教えてもらえなくなりますよ!

    一緒に演奏を楽しむ

    大概の場合、音楽は一人で作るものではなく周りの人と協力して作るものです。
    出来ないことはサポートしてもらってもよいですし、逆に足りないスキルを磨いて役割りを果たすのもよいと思います。

    その中で上級者は余裕があるのでアドバイスをもらうこともできます。

    また、これまで聴いてきた音楽のイメージをもとに、表現したいことがあるならそのあたりも相談すると、何をして行けばよいかも教えてもらえることもあります。
    上級者としてもよい演奏をするのが楽しいので、意見はどんどん出し合いましょう。

    お勧めされた音源を聴いてみる

    同じ趣向のメンバーと一緒に演奏することは誰しも楽しいことです。
    共通の感性を持つには同じ音楽を聴くのが手っ取り早いでしょう。
    上級者からはどんどんCDなど音源を借りてしまってください。
    そんなに嫌な顔はされないはずです。
    まあ、あまりにしょっちゅうでは困りますが、「何かお勧めの一枚はないですか?」くらいにお伺いするとよいでしょう。

    あ、必ず後で感想を伝えてあげてくださいね!
    何も言わないとかなりがっかりされて、次がなくなります。

    まとめ

    結局のところ、上級者だから言うことではなくどうコミュニケーションするかになるのですが、

  • 状態を具体的に伝える
  • 建設的な意見を交換できる
  • 価値観を共有できる
  • と言ったことが大事なんです。

    みんな仲間が増えることは嬉しいことですし、前向きな人には協力したいと思っています。
    よい関係を築き上げでよいサックス生活を過ごしてください!