ルーティン-サックスの練習に取り入れてみると-

こんにちは。
東京サックスポータルです。

一流のスポーツ選手が競技に向かう前に必ず行う決まった動作を”ルーティン”あるいは”プリショットルーティン”と言います。
毎回決まった行動をとることで、心身の状態が整えられ、集中して試合に望むことができる効果があります。
ルーティンを徹底していることで有名なのはイチロー選手で、打席に立つまでに17種類の動作を正確に行っているそうです。

サックスの演奏でもそういったものがあると、練習や本番に臨むのにあたって役立つと思いませんか?

ルーティンを行う理由

本番直前にルーティンの目的は「練習と同じ結果を本番でもたらすこと」です。

これまで、演奏会で曲が始まった最初の音に限って音が裏返ってしまったり、出なかったりという経験はありませんか?
しかも、これは大体、「練習ではうまく行ってたのに…」というパターンです。
私も一回のってからは調子がよくなるのに…といつも思います。

そこで、ルーティーンを活用するのです。

イチロー選手が打席に立つのと同じように、練習のときから繰り返し行ってきたことを演奏の直前に行うと、本番を練習と同じようにとらえられるようになります。
そうすると、本番での成功確率があがるのです。

どういった動作を「型」にできるか

サックスの場合、普段から行っていることで何を毎回同じようにすればよいか考えてみたいと思います。
型の候補は次のようなものがありそうです。

  • 組み立て
  • 最初はケースから取り出すところから始まりますが、ケースの置く位置やネックにマウスピースを取り付ける手順、楽器本体をストラップに吊るすところまで決まった流れを作ります。練習に入るまで効率化されますし、楽器を倒すなどの事故も防止できます。

  • 指回し
  • スケールやアルペジオなどの基本動作がルーティーンにできそうです。

  • 音出し
  • どの音を最初に出してどの順番で音出しするかによって、その日の自分や楽器の調子とリードの状態が確認できます。

  • カウント
  • 曲ごとに変わるとは思いますが、カウントの取り方を毎回同じにするとよいでしょう。曲の出だしだけでなく、次のフレーズの始まりまでの間もルーティンを決めておくとよさそうです。

まとめ

楽器の取り出しや組み立てなどは、実際に音を出すまでの間に長い期間があると雑念の入る余地があるとは思いますが、いきなり集中力が高まるわけではないので準備のための準備と考えるとよいと思います。
また、決まった指回しの練習や音出しをすると自分の調子をつかめるでしょう。
さらに演奏直前のルーティンを行って練習と同じ状況を作りあげます。

このように、それぞれの効果が異なりますので、自分なりのルーティンを組み合わせてみてはいかがでしょうか。

それでは、本番の成功をお祈りしています!


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