こんにちは。
東京サックポータルです。
日々練習をしていると、ふとかかる病。
それがマウスピース変えたい病(笑)です。
音色を少しでもよくしたいということはサックスプレヤーにとって永遠の望みです。
特に、ジャズなど個性ある音色を求めるジャンルでは少しでも自分の理想の音に近づけるために、いくつものマウスピースを試してみたくなります。
もちろんクラシック系のサックス奏者もppを綺麗に出したいとか、温かみのある音にしたいなどの微妙なこだわりをもってマウスピースを取り替えることもあります。
そして、マウスピースを変えることで、音色や吹奏感が大幅に変化するので、一度こだわり出すと次々に別のものを試してみたくなります。
しかし、本当にマウスピースを簡単に変えることがよいことなのでしょうか。
これからどのようなことを検討したらよいのか書いてみたいと思います。
使用中のマウスピースの不具合の有無
そもそもマウスピースに不具合があるときには交換しましょう。
例えば、落としてしまって吹き込む先端のティップが欠けてしまったり、前歯のあたる部分が削れてアンブシュアを作るのに支障がある場合などです。
また、演奏が安定してきたことや、他の人に吹いてもらったことで、作り自体が良くないことが発覚した場合も交換を検討しましょう。
演奏したいジャンルを変えるのか
いくら奏法しだいで音色が変わると言っても今までと違うジャンルで演奏したい場合で方向性が変わるケースはマウスピースを変えたほうが良いでしょう。
そして、大きくジャンルの壁を超えるような変更の場合はマウスピースの性質をふまえてどのような形状・材質のものを選ぶべきか大きな方針を決めたほうが無難です。ジャズをやりたいのか、クラシック・吹奏楽を楽しみたいのかを考えましょう。
奏法に問題はないか
サックスの音色は口に近いパーツから順に大きく影響を受けます。
そのため、多くのプレイヤーは自分に合った様々なマウスピースを探すことになりますが、結局はもとの音に戻ってしまうことが多いようです。
音色を変化させるテクニックが身についていない場合は奏法を見直すことも考えてみましょう。
また、マウスピースはある程度の時間をかけなくては自分に合ったものかどうかわからないので、よっぽど気に入らないものでなければ1年くらいは使ってみましょう。
今、使用しているマウスピースの特徴をしっかり把握してからのほうが次のものを選びやすくなります。
処方
マウスピース変えたい病にかかったと思ったら、ここまで書いたように「不具合がないか」「やりたいジャンルに変化はないか」「奏法に問題はないか」を冷静に見直して無駄にお金をかけないようにしてください。
ただ、マウスピースを選ぶこと自体は楽しいもので、それを否定するものではありません(^^)
いろいろ試したからわかるということもありますので。
では、今日はこのへんで。