カテゴリー別アーカイブ: 練習

ロングトーン再考

こんにちは。
東京サックスポータルです。

基礎練習のなかの基礎練習、ロングトーンですが、気をつけるべきポイントをあげてみるとなかなか深いです。

なんとなくやってしまっていたロングトーンの練習を見直して一段上の音色・音質を手に入れましょう!

まずは徹底的にちりめんをとる

アンブシュアが固すぎたり、しっかりお腹を使えていないと「ちりめん」が発生します。
ちりめんとは、意図しないで音がプルプル震えて勝手にビブラートになることです。

とにかく、耳を凝らして一つも揺れない音を全音域で出せるまでやりましょう。
中音域のドあたりからはじめて、B♭まで一つ一つ一つ鳴らして、できたら今度はF#まで上がります。
一日一つくらいに絞ってもいいのでじっくりこなしてください。

クレッシェンドとデクレッシェンドをつける

一回のロングトーンの中にクレッシェンドとデクレッシェンドを入れます。
具体的には、メトロノームを使って、最初の4拍はppからffまで音を大きくして、次の4拍でppに戻すというような練習です。

実際の演奏では、狙ったところに狙った音量を出すのがとても重要になります。
そのために、この練習をしておくとよいでしょう。
全音域で様々なパターンでやってみてください。例えば、最後の2拍だけで音量を変えてもよいのです。

まとめ

まずは、ちりめんをとるのと音量のコントロールを身につけてください。

ロングトーンのページで詳細や他に気をつけるべきこともを書いています。

参考にしてみてください。

サックスでアドリブができるまで、何回も言われること

こんにちは。
東京サックスポータルです。

サックスをはじめてアドリブができるようになりたい!と考えているかたも多いかと思います。

それでレッスンなどを受けるとある程度できるようになるまで教えられるアドバイスは毎回ほぼ一緒です(^^;;

ただ、それくらいいい加減にしていると先に進めないポイントがあるのです。

これらのポイントは、なかなか強い意思をもって練習を続けるのが難しいので、レッスンで何度もチェックしてもらうようにしていきます。

コードをさらう

コードと言うと「難しそう」と敬遠されがちですが、ここがスタート地点といってもよいでしょう。
コードの構成音を吹くアルペジオの練習をみっちりやってアドリブに望まなければなりません。
しかし、これを十分にできてないので、レッスンでは毎回指摘されることになります。

コードをさらうメリットを挙げておきます。

  • アドリブする音に迷いがなくなる
  • 外さない音を把握できるので出す音に迷いがなくなります。

  • コードトーン以外の音をアプローチに使える
  • コードトーンを理解していると、それ以外の音を出しても意味のある音使いができるようになります。

アプローチのためにスケールを覚えるのはコードをおさえてからになります。
曲にもよりますが、ブルースでは6種類程度しか使われませんので、覚えてしまいましょう!
コード一つあたり10〜20分ほど練習するとかなり身体で覚えられます。

パラパラ吹かない

スケールやコードを覚えてくると、指を目一杯動かしたくなります。
よほど熟練していないと、こういったことを聴かせられるのは難しいことです。

理由はリズムが崩れることや、同じような音の動きが多くなって飽きられることなどです。

サックスなどの管楽器はロングトーンを聴かせることができますので、効果的に単音を使いましょう。音色を変えたり、ビブラートやトレモロを入れたりすることでかなり表現の幅ができます。

また、よく言われるのが、休符をタップリとることです。
これによってリズムに変化をつけたり緊張感をもたせたりすることができますし、間を開けることで次のフレーズを考えることができます。

まとめ

アドリブでは、コードをしっかりおさえて出したい音を確実にとりいれて、指まかせにしないで自分の作りたいフレーズを作ることが最初取り組むべきことになります。

演奏技術があってもこれらができないで、雰囲気のでないアドリブを吹いている人はたくさんいます。

自分の意思の入った音を一つ一つ積み重ねて説得力のあるアドリブを楽しんでください!

では、今日はこのへんで。

サックスを何も考えずに吹くこともときには必要

こんにちは。
東京サックスポータルです。

ツイッターで「ときには何も考えずに吹くことも大事だなー」とつぶやいたのですが、そうするとサックスの上達に対してどう良いのかと思って、いろいろ考えてみました。
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力が抜ける

普段サックスの練習をしていて、理想を追求するあまりにいろいろ考えていると自然と体に力が入ってしまうものです。
その結果、指が動きにくかったり、噛みすぎて音が細くなったりすることがあります。
ところが、何も考えずにだら〜っとした状態で吹いてみると、思いのほか指が自然に動いたり良い音が鳴ったりします。
逆に力を抜こうと意識すると余計に力が入ってしまうこともあります。

何となく音を出すだけのリラックスした状態で練習してみて音を確認してみてください。そうするとどこが力んでいるのかわかると思います。
結果的に力まないほうが良い演奏ができるとわかって、力を抜くポイントがわかったら、少しずつ改善できるはずです。

自分の音と周りの音が聞こえてくる

脳と指、脳と目は強く連動していて、楽譜を追ったり、速い運指に必死になっているとかなりの処理能力がそちらに集中してしまいます。その目や指に対する意識を減らすことで、もっと音に入り込むことができるので、自分の演奏と曲のリズムや他パートのハーモニーなど周りのことが見えてくるようになります。
それがわかった上で自分の音に立ち戻ると、音楽のうえて自分が果たすべき役割りが理解できるようになってきます。そうすると格段に人と合わせるアンサンブルが良くなります。

サックスでどのような表現をしたいのかがわかる

自分の音が良く聴こえてくると、何か違和感というか本当はこんな風に吹きたいのではないという感情がでてきます。
より観察すると、具体的に音色がどう違うとかビブラートをかけたほうがよいとかやるべきことがわかります。
そうやって、演奏自体に意識が向くとどう表現したいのか気づくようになるのです。

考えないでできることを増やすべし

何も考えずに力まないでサックスを吹いてみるとわかるのが、思っているより普段練習していることが実践できていることです。

つまり一定量練習したことは「ああしないと、こうしないと」と自分を追い込まなくてもできるようになっています。

マニュアル車の運転でクラッチをきったり、ギアチェンジしたりする複雑な動作は慣れてくるとほとんど意識しないでできるのと同じです。

まとめ

普段は一つ一つを丁寧に練習しておいて、何も考えずに吹いて成果を確かめることを繰り返すと自分の進みたい方向に上達します。
ぜひ、一度、リラックスして思うがままに演奏してみてください。

いろいろなスキルを学ぶなら、楽器をやっておくとよいというお話し

こんにちは。
東京サックスポータルです。

趣味で楽器で楽しんでいる一方で何か他のことも趣味にしている方も多いのではないでしょうか。

サックスだけに集中したい気持ちもありつつ中途半端にならないか、不安になることはありませんか?

たしかに練習にはある程度の時間は必要ですが、私はやりたいことはどんどんいろいろやって良いと思っています。

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サックスの練習で学習能力のそこ上げがされる

脳と指については強く連動しているということがよく知られており、世の中には様々な指を使った脳トレがあります。
ということは、サックスで指を鍛えることで脳が活性化されるのです。がんばってクロスフィンガリングを練習しましょう(笑)

また、演奏をするためには楽譜を覚えるために記憶力を使いますし、周囲の音を聴いて分析する力も必要です。
具体例としては、ソロを取るために暗譜したり、リズムを分解して理解したり、ハーモニーを確認したりするような場面です。

次の記事の研究でも楽器の訓練を行うことで、記憶力などの向上が見られたとの報告がなされていました。

「知能が上がり、記憶力や言語能力まで向上する魔法のようなスキル」

加えて、ここでも述べられていますが、語学の勉強にはリズム感は大事で、楽器でリズム感を鍛えることで語学の学習の助けになります。

このように楽器の訓練を行うと学習能力がそこ上げされるようになるのです。

サックスと関連付けできることを学ぶとより相乗効果が期待できる

もともと音楽の素養がある人が、複数の楽器を比較的簡単にマスターできるのは、根本的に音楽という意味では同じことをやっているからです。
なので、楽器の操作など細かな差分だけを学べばよいということになります。
実際、ある程度演奏ができるようになってきてきてから苦労するのは、テンポキープすることや音程などの土台となる力の部分になってきます。
このあたりができているとやはり強いです。

音楽の観点では楽器の習得はつながりが強いわけですが、それ以外のこととも結びつけてスキル習得が可能です。
次の例で述べられているように、指の器用さがタイピングの役に立ったり、幅広くスキルはつながっていくのです。

「複数のスキルを同時に習得するための思考法」

まとめ

人間のスキルは一つのことを突き詰めるというやり方もありますが、様々なスキル同士が結びついて高まっていくこともあります。
貪欲に楽器練習をすれば他にもどんどんよい影響がでてきますので、好きなことをどっぷり楽しんで、能力のそこ上げをしましょう!

今年のサックス活動を振り返ってみましょう

こんにちは。
東京サックスポータルです。

2014年もあとわずかですね。
今年一年いかがだったでしょうか?

出来たことや出来なかったことがいろいろあったと思います。
ただ思い出しても次に繋がらないので、ぜひ次の目標を立てて来年に活かしてください。

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長期の目標を立てるとやることがぶれなくなる

サックスを演奏するにあたっては様々なジャンルや方向性があり、できるのならよいのですが、全てをこなすことは難しい面があります。
あれもこれもとやらず、自分の進みたい方へひとつひとつの練習を積み重ねるようにしたほうが効率的です。
また、サックスのみならず楽器はとても習得に時間がかかります。じっくり取り組むことを何にするかを決めましょう。

日々の記録をつけておく

目標を立てたら、日々どのように練習して、どのくらいできるようになったかを記録していきましょう。目標まであとどれくらいなのか、次に練習すべきこと何なのかが細かく見えてきます。
もし、あなたがレッスンを受けているのであれば、先生に相談しやすくなります。

振り返って軌道修正する

サックスを続けるなかで、これから進みたい方向が変わってくるかもしれませんし、行き詰まりを感じて停滞することもあるでしょう。

そんなときは今回立てた目標を振り返ってみましょう。

本当にやるべきことからずれて、自分の出来てることばかりやってませんか?
または、これからやりたい演奏と合わないことをしていませんか?

やろうとしていることから、ずれてきたかどうかをチェックして、軌道修正してみてください。

まとめ

長期の目標を立てて、日々の記録をつけてときどき振り返っていくと、自分のやりたいことやそのための課題がはっきりしてきます。

別記事「一度に全部できないなら、小さくできることを増やしてみよう」でも書きましたが、その課題は簡単にクリアできるところまで、細分化することがよいでしょう。

最後に目標を立てるためには課題を整理することが必要です。そのためにぺんを持っていろいろ書き出してみてください。

ここまでに紹介したことを実践するために、こちらの練習ノートが役立てば嬉しいです。

本番前にサックスの練習ができない場合に何をすればよいのか

こんにちは。

東京サックスポータルです。

寒くなってきましたね!
指が思いどおりに動かなくて厳しい時期です(>_<) さて、今日は本番前に練習できない場合にどう対処して行くかを考えていきます。 社会人で演奏活動をしていると、残業続きでなかなか時間が取れないことがままあります。 サックスの練習自体はもともとストレス解消になるものなのに、余計にストレスがたまるのは避けたいところです。 IMG_2100.JPG

楽器をさわらなくては練習にならないという考えを捨てる

まず、楽器を吹くだけが練習ではないと考えてください。ピアノの練習の事例ですが、イメージトレーニングだけでも上達が見られたという報告もあります。
実際に私も仕事で合奏までに時間がなくてイメトレしかしてなかったということもありましたが、意外とさらっとできたということがありました。

直接、サックスに触れなくてもできることはたくさんあるのです。

楽器なしてできる具体的なトレーニング

では、そのイメージトレーニングをどのようにすればよいのか例を挙げてみます。

  • 譜読み
  • 普段、適当に演奏してると意外と間違えて覚えていることがあります。面倒ですが、譜面をたまにじっくり読むと勘違いに気づくことがあります。

  • 指の確認
  • 譜読みから続けて、指の確認もできます。運指の難しいポイントについて効率的な方法を考えてみることや、モーションを小さくすることをイメージしてみるのも効果があります。

  • 歌ってみる
  • 楽器を持っていると操作に気を取られて、なかなかかっちりとフレーズを確認できていないものです。タップしながら歌ってみるとよくわからないで演奏しているところがはっきりしてきます。

まとめ

本番前に楽器がさわれないシチュエーションは非常にストレスがたまるものです。しかし、何もしないと演奏の出来はそのままか、あるいは悪くなるのみです。
譜読みや歌うことでイメージトレーニングに取り組むとむしろ上達することもあるので諦めないでいろいろ試してみてください。

サックスの演奏で力まないようにするには

こんにちは。

東京サックスポータルです。

サックスの練習をしていると「力まないで」というアドバイスをしばしばもらいます。
でも、そんな簡単に脱力できるものでしょうか?

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なぜ力んでしまうのか

一般的に力まないようにすればよいとはみんなが考えていることです。
確かに、ミスしてしまう理由として力みは大きなファクターです。
そこで「リラックスして!」とか「落ち着いて!」という助言を受けることになります。
しかし、その結果より力んでしまってうまく行かないということはなかったでしょうか?

力んでしまう原因は?

力んでしまう原因には、大きく二つあります。
「力まないようにしなければいけないという意識自体が力ませている」ケースと「力まなければ動作できない状況にある」ケースです。

前者は、自分にプレッシャーを与えすぎてしまう意識の問題で、後者は技術的に問題があるということになります。

力みの解消方法

これら問題を取り除くには、それぞれ次のような方法があります。

  • とにかく思いっきり力を抜いてみる
  • 「間違わないように!」とか、「良い音で吹かなくては!」などの考えを一切もたないで力を抜いて吹いてみると、思いがけず指が早く動いたり、良い音で鳴ったりします。
    この感覚を覚えます。
    練習をしていると意外と「あれをやらないと、これをやらないと」と必死になっていることがあります。
    この状態になっているとわかったら、意図的に力を抜くようにしてみるのです。結果はここでは気にしません。気にすると緊張するからです。つまり、結果を求めすぎると失敗してしまうのです。

  • 正しい姿勢、動作を身につける
  • 力みは難しいフレーズや早いパッセージを演奏する際に出てしまいます。ですので、ものすごくゆっくり練習して一番楽になる姿勢と動作を確認して体に叩き込んでいきます。この練習では力は入ってしまっても構いません。最短の指の移動量でどのように動かせるのかじっくり確認しましょう。これ以上ないというくらいで10回くらいはやってみるとよいでしょう。オーバートーンの練習をつんで音を出しやすくしておくことも有効です。

まとめ

結論としては、力まないという意識を取ることと正しい動作を身につけることで変な力を入れなくてすむということでした。
ゆっくりと自分の動きを確認して、何も考えずにできるまでになったら、本場は結果を気にせず演奏することが理想です。

習ったほうが上達が早いのは、伝わる情報量が違うから

こんにちは。

東京サックスポータルです。

人に習ってみるとできなかったことが瞬間的にできるようになることがあります。そのくらい対面で教えてもらうことには効果があるのですが、なぜ教本からあるいは動画や音声のみで学ぶのとこんなに差があるのでしょうか?
この辺りを伝える手段による情報量の違いから考えてみたいと思います。
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まず独学中に感じたこと

私は一時期独学で練習していましたが、当時は音源のついている教本は少なくCDが最高の教本と言われたりしていました。(これは今でもそうだとも思いますが)
そのため、ろくに読めない楽譜を頼りになんとか音を出すのですが、なんとなくでこれでよしとしていました。

そうこうしているうちに、いまいち上達を感じられなくなりモチベーションがどんどん下がってしまい、しばらくサックスを取り出すことがなくなって・・・という悪循環がはじまります。

この悪循環を打破したのはたまたま吹奏楽に誘われて仲間ができたことなのですが、ここで思ったのは、周りでみんながどんなことをやっているのかわからないと何が正しいのかわからないということです。
合奏になると否応なしに合わせる努力が必要で、うまい人はどんな音を出しているのか確認することになります。
これが耳を鍛えて少しずつ自分がどう吹くべきなのかイメージがつかめるようになってくるのです。

しかし、具体的に教本では何がわからなかったのでしょうか?

文字と対面の情報量の具体的な違い

人から習うということは、イメージの持ちやすさという点で大きな違いがあります。
しかし、なぜでしょうか?そこから得られる情報が言葉だけなら教本と変わらないのです。もちろん吹いてもらって音を確認できるという利点があります。しかし、これだけでは動画や付属の音源と変わりません。

本当に必要なのは、非常に微妙なニュアンスやコツのようなものを理解するうえでは、息づかいや全身の動かしかただったりするからです。
そういったものは並んで練習すれば一瞬でわかることがありますが、文字や楽譜などのメディアではかなり自分なりに解釈して身につけるようにしなくてはなりません。

これまでに、私もフラッターやオーバートーン、サブトーンで練習してもうまくいかないことがあったのですが、教えてもらうとサクッとできてしまったことがありました。

目に見えない喉の具合などは生でみるとかなり理解ができるようになるものです。

まとめ

人間のコミニケーションにおいて、言葉で伝わるのは実は一割程度だと言われています。
サックスは自分の工夫でうまくできることもありますが、何か行き詰まることがあれば人に教えてもらえる環境であるにこしたことはありません。

なので、独学でもセッションに行ったり、楽団に入るなり、単発のレッスンを受けるなどして生のコミニケーションをとってみてください。きっと上達のスピードが上がりますよ。

守破離 〜 サックスなどの習い事に通じる昔からの考え〜

こんにちは!
東京サックスポータルです。

突然ですが守破離(しゅはり)という言葉をご存知でしょうか?

これは昔から日本の武道や芸術を学ぶ過程を表しているものです。
サックスの練習においてもこの原則は通じるものがあり、非常に役立つエッセンスです。

それではその考えを紹介して行きたいと思います。

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先生に教えられたことを「守り」、そのまま実践することからスタートします。
習ったことをしっかり身につけておく段階です。

サックスでは初心者の時期に自己流で練習すると悪い癖がつくことがあります。
しっかりと基本となる型を身につけて上達の土台を固めていきましょう。

この段階では指の運び方や息の入れ方など細かなテクニックを疎かにぜずひとつひとつきっちり学びます。

破は先生の教え以外の流儀を取り入れて行くことです。
自分のできることがはっきりわかっていると、他の人との違いが何であるかが意識しやすくなります。そして、自分なりにアレンジしていき独自のキャラクターを作りあげていくことができます。
つまり破ではここまで学んだ型を破って幅を広げていくことになります。

サックスの演奏経験としては習ったことだけでなく、好きな奏者のコピーをしたりして、ソロを取るような段階になるかと思います。

離はこれまでベースにしていた教えを離れて新境地を見出す段階です。
自分で考えどんな表現をするのか自由に決めていけます。

まとめ

楽器をはじめて間もないころからある程度上達するまでは出来の良し悪しを他の人に委ねています。
最初のころは正しい技術を学ぶことが大事ですが、最終的には自分が何をどう表現していくかということが優先されます。

実際のところ、守の期間が長くて挫折することがあるかもしれません。
自分では離の手前まで来たかなと思っても守のところで実は課題があるなんてことはしょっちゅうあります。しかしそれは本当に普通のことで戻ったことも成長なのだと私は思います!何度もぐるぐるまわっていくことで同じことをしても視点が変わってそれぞれの技術が研ぎ澄まされていくのです。

ところで、守破離の次の段階へ移るのはどう判断したらよいのでしょうか?
それは自分で決めてしまってよいのです(^^)
ただ、振り返って何が出来て無いのか考えて、また新たなステップに向かえば必ず上達します。

一度に全部できないなら、小さくできることを増やしてみよう

こんにちは!
東京サックスポータルです。

今日は演奏できるまでの積み重ねについて書いてみます。

楽譜を渡されてから演奏できるようになるまでを段階をふんで考えてみます。

吹奏楽やビッグバンドのパート譜をもらったときのことを想定していますがだいたい同じになるかなとは思います。

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積み重ね(1)タップしながら音源を聴く

初見が難しいのなら、最初は音源をタップしながら聴き込みます。
テンポ感やグルーヴを文字通り体に叩きこむようにして覚えるためです。
知っている曲だったりパターンだったりすると理解は早くなります。

まずはとにかくノリをつかみましょう。

そして、次はできれば楽譜を見ながら、タップをしながら聴きます。
欲を言えばカウントもとりながら聴きます。
自分の出番を確認したり、役割を理解したり、曲の途中で迷子になる(いわゆるロストする)ことを防ぐためです。

この辺りまできたら、軽く音を出してみてもよいかなと思います。

吹いてみるとまだまだわからない部分が多いのでこの後で修正していきます。

このあたりはくじけやすいのですが、これからコツコツ練習するのです。

積み重ね(2)できないことを明確にする

練習を進めていると何か合わないなーと感じることがでてきて、でも何かわからないということが出てくると思います。

曲に取り組んでいる初期のころによくぶつかる壁は、「出だしが合わない」「音の長さがあいまい」「休符がとれていない」です。(初心者でなくても本番近くでも全部解決していないこともよくあります(笑))

ここで何をすればよいのかというと、ものすごく遅いテンポでメトロノームに合わせて練習することです。
八分音符を1カウントにしたり、音の長さや休符の長さがわかるように設定します。楽器を吹いて合わないなら遅く歌います。

編成の大きな曲ではそもそも自分の役割がわからない、どこを吹いているのかがわからないという場合は、(1)に戻って、ひたすら数えながら楽譜を「眺める」ことをお勧めします。そして出るところがわかったら意味がわからなくても音源と合わせて吹いてみましょう。なんとなく似たようなことをやっている部分が発見できるようになってきます。
スマホのアプリで音程を換えずにスロー再生できるものがあり、それにあわせるとわかりやすくなったりします。

とにかく、自分がすべてできていなくてもどこでどのように吹くべきなのかわかる部分を増やして、できていないことを明確にします。

次にできなくてこまることはニュアンスの合わせ方です。
いろいろなテクニックを身につけないと合わないこともあるのですが、技術はともかくおおむね以下のようなところを確認するとかなり合ってきます。

  • タンギングの位置
  • 音の立ち上がり
  • 音の切り方
  • アクセントの付ける場所

楽譜で確認することはもちろん、聞いたままを声にだして歌ってみるとより細かなニュアンスがとれるようになります。

積み重ね(3)ひたすら練習する

ここまできたらできないとわかったことをじっくり解決させていきます。

  • 音の出だしがあわなかったり、音の長さがあわないなら、しっかり数えることを意識したり
  • リズムが合わないなら休符を確認したり
  • 指が間に合わないなら運指を見直したり、繰り返しの練習をしたり
  • その他いろいろ

のようなことに取り組んで少しずつできることを増やしていきます。
すべてを一度に解決しなくてもよいので一つ一つ丁寧にこなしていきましょう。
練習の前にたとえば「出だしだけは合わせる」と決めて取り組んでみて何も考えずにできるようになったら、次は指の間違うところを確認してみるなどして、小さくできることを積み上げていきます。

ここで大事なのはたとえ間違っても自分の指の都合や息の都合で演奏しようとしていることを変えないということです。
(1)と(2)でどのように吹きたいかわかったらそれに向かっていくことで上達しますので、どう吹きたいという意識はどんなときも保つようにしてください。

まとめ

  1. まずはどう吹くべきなのかイメージをしっかり持つ
  2. できないところはどこなのかはっきりさせる
  3. できないところをつぶしていく

このような流れで練習を取り組んでいくことでできないことを放置しなくなるので、「なんだかわからないけど、練習してもいつまでたっても上手くならない」というようなことがなくなります。

もしお悩みのようでしたらここで書いたような意識で練習してみてください。

できるようになるともっと楽しくなりますよ!

では。

楽譜になかなか慣れない、追いつけないを解決するには。

こんにちは。
東京サックスポータルです。

初心者の方で楽譜になかなか慣れられず練習が辛いという方も多いのではないでしょうか?

私も辛いです(笑)
実際演奏してみると楽譜からはなかなか読み取れないものも多くて苦労します。

休符が長かったり、リズムの複雑なものは音源があっても頭に入らないものです。

そこで、今回は楽譜を完全に理解するまでの前準備を考えてみたいと思います。
この準備ができていると演奏中に迷子になったり、拍がずれたりしても復帰できるようになります!

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音源を聴きながらタップしてみる

私が一番最初に行うのは、音源を聴きながら、楽譜を読み流すことです。
余裕があればリズムも理解しようとしますがまずは「聴く」ことと「数える」ことに徹します。
聴くといってもいろいろな音が鳴っているので何を?と思うでしょう。
ここでしっかり聴くのは拍です。様々なパートがどんな複雑なリズムがあろうが、拍を感じて自分でタップできるようにします。

楽譜を読み流す

次に音源をかけながら、タップしながら楽譜を眺めます。
だいたい自分の音がこのあたりから出て、フレーズがこのあたりで終わるなーというところが解ればOKです。

最初はこれを徹底的にやりましょう。
相当複雑でなければそこそこできるようになります。
慣れれば変拍子の入り混じったものでも、けっこう理解できるはずです。

いきなり楽器で演奏するよりは難易度は低いので気軽るに読み流しましょう!

ロストした場合の復帰ポイントを探す

曲の流れの中では、場面が変わるような区切りの良いポイントがいくつかあります。
楽譜上、どの位置にそれが来るかと言うとダブルバーのところです。

ダブルバーは五線紙の小節の切れ目の立ての線の部分が二本になる部分です。

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あとはリピートするところもきっかけになるので、おさえておきましょう。

楽譜によっては練習番号がふられていることがありますのでそこも要チェックです。ちなみに番号と言いながらアルファベットで記載されていることが多くみられます。

まとめ

まずは自分の役割、特に出るところと終わるところを把握しましょう。
そして、音楽に復帰できるタイミングを見つけておきましょう。

大枠をつかんだら、どんどん細かくつめていきます。最初はいろいろつっこまれるとは思いますが、めげずに完成を目指して練習すればよいのです。

がんばりましょう!

サックス練習の集中力を高めるためには

こんにちは。
サックス楽しんでますか?

東京サックスポータルです!

いきなりですが、練習に集中できてますか?
ダラダラとした練習はなかなか上達しなかったり、下手をすると間違いを覚えてしまったりとなってしまいます。

・ウォーミングアップ

・時間の制限をつける

・競い合う

の三つのポイントをおさえて練習の集中力を高めることができます。

ウォーミングアップ

楽器を取り出していきなり吹いて適当にゆびを動かしたりしてませんか?
最初に確認するのは思ったとおりに吹けるか、吹けないならどこを調整するかです。
音が揺れてるなら、アンブシュアや息の入れ方に問題がないか?指が転ぶなら、構えなどがいつもと違いがないか?を確認していきます。

また、練習する内容や楽譜を確認して、練習の目標をはっきりさせていきます。

時間の制限をつける

試験勉強などをしていて当日まで日にちが少なくなってくると、追い込まれて集中力が高まるということがあったというかたは多いと思います。

また、試験中に残り時間が10分切ってからすごく勢いで問題が解けたということもよくあります。

わかってはいるけどなかなかできないものだと思われたでしょうか?

なかなかできないのは、練習に入ってからなんとなく練習するとこを決めているからではないでしょうか?

そこで、お勧めしたいのは手帳などに練習メニューを制限時間付きで書いて置くことです。
練習時間がもったいないですので、事前に決めておきましょう。ウォーミングアップのときに書き出してもよいと思います。

競い合う

音楽は競うものではありませんが、同じ楽器を練習している仲間がいると刺激になりやる気が出てきます。
周りの出来がよくなってくると、自分もやらないととおもうものです。

特にパート内でコミュニケーションをとっていると、できないことがはっきりしてきますしアドバイスももらえますので、ひとつひとつの練習に力が入ってきます。
自分は初心者のころはしょっちゅう同じ吹奏楽団にいる友だちと二人でカラオケに行って、いろいろ教えてもらっていました。
余談ですが、カラオケボックスはフリータイムがあるので何時間も練習ができます。

まとめ

個人練習では楽器を触る前から練習を行う準備をして、やると決めたことを決めた時間の中でやる。そして仲間を作って切磋琢磨する。

これらが出来ればものすごく集中して練習ができるはずです。